社畜、生まれ変わります【ツイステ】

編入生は光属性2 ページ38

俺はあの日から数日間ジャミルの様子を観察した

そこで分かったことがひとつある

それはジャミルはカリムが入学したあの日からカリムに飛行術の成績も筆記の成績もカリムの下であるという事

そして今日は前の少テストの返却日

今日もし、ジャミルの点がカリムより低かったらこれは憶測ではなく確信になる……


『ジャミル、今回のテスト何点だった？』

「……あぁ、今回はダメだったな……ほら、75点だよ」

『……カリムは？』

「ん？俺は78点だったな!!ジャミルがここに来る前も色々教えてくれたんだ!!なっはっは!!」


カリムはそう大きく高らかに笑いながらそう言った

やっぱり……やっぱりそうだ。ジャミルはきっと……


『カリム、すこしジャミルを借りる』

「は?!な、ちょ、おい!!A!!」

「あぁ、いいぜ!!」

「カリム!!お前も何勝手に了承してんだ!!」


俺は後ろで何か言っているジャミルの声を無視してクラスから出て人気の少ない階段下へと手を引っ張る


『……(この辺でいいか……)ジャミル』

「……なんだ」

『別に、そんな怯えなくても俺は怒ったりしない。ただ忠告しようとしただけだ』


少し警戒しているジャミルを落ち着かせるために俺はそう言う


『カリムとの関係もあるし、出来ないことはわかるが……あまり溜め込み過ぎると爆発するぞ。ジャミル』

「……っお前に何が(((俺には何もわかんねぇよ』

『だって俺はお前じゃねぇし、お前も俺じゃねぇ』

「なら……言わなくてもいいだろ。ほっといてくれよ」

『だけど、話を聞くぐらいならできる。確かに俺に出来ることは少ないしお前を完全に理解してやることは出来ないかもしれない。でも、できるだけは手助けしてやるから。そんな悲しそうな顔すんなよ』

「……!!……やっぱり、お前には敵わないな」

『お、ついに負けを認めたか？』

「はぁ？そんなわけないだろ。次は俺が勝つ」

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