３４話 アシェルside ページ35
砂漠を往復１０km行進が終わり、寮で朝食を取ったあと、アイツが動いた。
ｼﾞｬﾐﾙ「カリム、俺はA様に食事を届けてくる」
ｶﾘﾑ「オレも行く！」
ｼﾞｬﾐﾙ「客人の世話は従者がやるべきなんだ。お前は寮生たちに次の指示を頼む」
ｶﾘﾑ「むぅ……分かった。Aのこと、頼む」
ｼﾞｬﾐﾙ「あぁ」
……キッチンへ向かったな。
横目で確認し、自分の食事を急いで終わらせた。
ﾕｳ「さすが…綺麗だね。食べ方」
「ん？…あぁ、そう躾られたからな。王族たる者、作法に気を付けよってね」
ﾕｳ「グリムも見習ってほしいよ……」
「…あ〜、…そうだな」
チラッとグリムを見ると、口の周りにたくさん付着していた。もう少しキレイに食べれないのか。
呆れながら席を立った。
「僕は課題があるので部屋に戻ります」
ｶﾘﾑ「分かった。頑張れよ！」
「はい。失礼します」
なんてな。
課題はとっくに終わらせてる。姉上も終わらせていると思う。本来なら城で公務をしているからな、課題なんてやる暇がない。
さて、行動しようか。
まずは気配を消してキッチンへ。
「……」
ｼﾞｬﾐﾙ「……よし、行くか」
ナイスタイミング。
食事を乗せたトレイを持って、アイツがキッチンを出た。一定距離をあけて付いて行く。
……こっちは姉上の部屋の方向だ。
じゃあ自室にいるのか？
柱の影に隠れ様子を伺う。
……通り過ぎたな。
ってことは別の場所か。どこまで行く気なんだよ。
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着いたのは地下室。
一本道しかないから入口付近に隠れた。
……まさか、地下室があったとはね。義兄上を狙った刺客を閉じ込めておくため？まぁ、それが妥当か。
しばらく隠れているとガシャン！と大きな音が聞こえた。
駆け出したい気持ちを抑えて、冷静になる。
「(耳を澄ませ。
会話を聞くんだ。)｣
『ねぇ、なんでこんなことしたの……？
ジャミル……答えてよぉ…』
ｼﾞｬﾐﾙ「ｯ!?////｣
「ｯ、……新しい食事を持ってこさせる」
『きゃっ！』
あ、やべ。こっちに来る！
咄嗟に隠れた。気配を消すのを忘れてたが、それどころじゃなかったみたいで気付かれなかった。
『……ハニトラ、効くんだね。
よゆーでマジカルペン取り返せちゃった。
あ、ジャミルは怯えた表情が好み……って覚えとこ』
……姉上、やりすぎです
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Luke(プロフ) - おうどんさん» お待たせして申し訳ございませんでした！！！できる限り更新していこうと思いますのでこれからもよろしくお願いします！！ (2022年1月18日 10時) (
レス) id: 4d891785b3 (このIDを非表示/違反報告)
おうどん(プロフ) - 更新待ってました！！いつも見てます！これからもがんばってください！！ (2022年1月17日 22時) (レス) id: 564d3ed6e9 (このIDを非表示/違反報告)
Luke(プロフ) - 潤華さん» コメントありがとうございます！とても励みになります泣 (2021年7月5日 16時) (レス) id: 4d891785b3 (このIDを非表示/違反報告)
潤華 - とても面白いです！更新頑張ってくださいね(^^) (2021年7月5日 16時) (レス) id: 4407528001 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Luke | 作成日時：2021年2月18日 14時
