26.其の力は反則級 ページ27
夢主side
生徒達による暗殺もやっぱり失敗に終わった。
其処迄は私の予想通りだったけど…
『いやいやいや、どうしてそうなったんだ?中也』
「俺に聞くなよッ!分かる訳ねぇだろ」
「うふふ…A、中也に分かる訳がないじゃないか」
「何だと手前ッ!じゃあ手前には分かるって云うのかよ」
すると治はニコリと微笑みながら云った。
「先程から攻撃を加えているのにも関わらず傷が一つも付いていないということは、恐らく防御形態の一つだろう。…今迄の報告書に載っていなかった事からもかなり強いのだろうね」
『其の位私にも分かるわよ。通信機を繋げてみたけれどあれを破壊するのは無理そうね』
渚達が此方へ戻って来ているのを確認した私達は木から降り、先回りをする事にした。
『潮田さん、如何でしたか?』
E組が戻って来るのを見計らって私は椅子から立ち上がり渚の方へと声を掛けた。
「うーん、失敗、かな」
渚は残念そうに微笑み通信機を見えないようにしながら渡そうとした。
『其れは未だ持っておいて。多分必要になるから』
私は其れを受け取らずに小声で云った。
『…渚は此れから彼方とも仲良くするんだからそろそろ行った方が良いんじゃない?』
「う、うん。そうだね…じゃあね!水無月さん」
そう云い私に手を振る渚…良い子だ!
聞こえて良い会話と違う会話で声の音量を変える渚…素晴らしい!
さてと、そろそろかな。
「フロント!!此の島の病院は何処だ!!」
政府先生の叫び声が聞こえて来た。
私は元いた椅子に座り其方を見るとクラスの半分程が倒れていた。
…私をいじめた主要メンバーがあんまり倒れてない、残念だ。
「何ぃ、此れっ!?いやぁっ、愛華怖ぁい!」
げっ、あの女も無事だったか…最悪!
しかも此の機に乗じて赤髪にしがみついてるし。
ぶりっ子、恐ろしや〜!
私がそんな事を考えているうちに政府先生のもとに電話が掛かって来ていた。
何と渚と茅野が行かなきゃいけないらしい。
ふぅん、私の仲間に手を出そうなんて良い性格してる。
電話には従わずみんなで乗り込む事になったらしいし、私たちも付いて行こう!
崖に辿り着き教師達除く全員はもう登り終わった。
私も其方に付いて行こうと思ったのだけれど太宰に「怪我をしているのに登るのかい?」と云われ渋々後で行く事になった。
じゃあそろそろ姿も見えなくなった事だし此処は地位乱用して正面から入りますか!!
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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年8月2日 19時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
さう(プロフ) - 絶対面白い!悪女ちゃんボコボコにして欲しいです!!更新楽しみにしております!!!! (2021年1月8日 19時) (レス) id: c9dfe6b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ - ここからが 面白いところなので 頑張って下さい!! (2020年3月27日 22時) (レス) id: c8a48f9c26 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 極・吹雪姫さん» きっと絶望の表情を見せてくれるよ!それでぶりっ子をいじめて夢主もどうとか言って結局罵倒されて落ち込むんじゃない?笑えるよもしそうだったら。そういう系のが見たいんで更新頑張って欲しい! (2019年7月15日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
乃々 - くふ、やば、面白ww早く続き読みたいので更新頑張って!! (2019年7月4日 19時) (レス) id: b63f1450b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiri | 作成日時:2018年9月17日 21時