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2.カッターキャー ページ3

夢主side

あー授業終わった終わった!

迎えが来る時間だし、帰りますか!

「Aちゃぁん、案内してあげるぅ」

げ、そういえばそんなのがあったんだった。

『ちょっと待っていて下さい、お手洗いに…』

「うん、分かったぁ。早く戻って来てねぇ」

行かせてくれて良かったわ〜。

えーっとトイレは…此処か。

私は個室に入り、ブレザーのポケットに盗聴器を仕込む。

彼奴は絶対なんかして来るからね!


『すみません、お待たせしてしまって…』

「うぅん、良いよぉ。じゃあ行こっかぁ」

教室にはまだ何名か残っていた。

私は彼女に続き部屋を出たがポケットの中が見えた。

カッターか…此れはまさか…カッターキャーっ!?

あはは、ま、良いけどね〜!


「でぇ、此処が理科室だよっ」

案内も終盤に差し掛かる。

私がゆっくりと中に入ると彼女は私の腕を掴んで壁に押し付けた。

『えっ…』

驚くフリをする私を睨みポケットの中に片手を突っ込むと彼女は云った。

「愛華、あなた嫌いっ!何でぇ愛華よりもぉ可愛いのぉ?うふふ、あなたは今日からぁ裏切り者よっ!」

そしてポケットからカッターを出して腕に振り下ろし叫んだ。

「きゃあああああ!」

ドタドタと聞こえる足音。

あー面倒臭いなぁ。

「どうした!」

「何その切り傷!?」

「Aちゃんがぁ、愛華の事嫌いってカッターでぇっ」

一斉に此方を見てくる。

「はぁ!?何してんの、此の転校生っ!」

「お前、最低だな」

みんな口々に私の事を罵倒する。

此れだから学校って嫌なのよね。

『私、やって無いです!』

そう言って涙声で部屋を飛び出した。

あ、勿論泣いてないよ?

迎えが来てるのにこれ以上時間かけるのも悪いしね!


外に出ると高価そうな車に乗っている中也がいた。

「お、A!遅かったな…どうかしたのか?」

いつも時間通りに来る為少し不思議そうな中也。

『んーとねー、車の中で話すねっ!』

「そうか、じゃあ行くかッ!」

車に乗ると直ぐに出発した。

後ろの方から怒鳴り声が聞こえた気がするけど、まぁいいや!

『…と、言うわけで!私は一日目にして裏切り者になっちゃいました!』

私が事の顛末を伝えると彼はハンドルを握りしめた。

「はぁッ!?何だよ其れッ!!」

『んー、まぁ任務に支障はないし良いかなーみたい、な…』

此方を見る中也さんの目がガチすぎて怖い。

「はぁ…着いたらみんなにも云うんだぞ」

『了解!』

そして私達は本部へと急いだ。

3.私の大切な家族→←登場人物設定



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サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年8月2日 19時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
さう(プロフ) - 絶対面白い!悪女ちゃんボコボコにして欲しいです!!更新楽しみにしております!!!! (2021年1月8日 19時) (レス) id: c9dfe6b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ - ここからが 面白いところなので 頑張って下さい!! (2020年3月27日 22時) (レス) id: c8a48f9c26 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 極・吹雪姫さん» きっと絶望の表情を見せてくれるよ!それでぶりっ子をいじめて夢主もどうとか言って結局罵倒されて落ち込むんじゃない?笑えるよもしそうだったら。そういう系のが見たいんで更新頑張って欲しい! (2019年7月15日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
乃々 - くふ、やば、面白ww早く続き読みたいので更新頑張って!! (2019年7月4日 19時) (レス) id: b63f1450b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiri | 作成日時:2018年9月17日 21時

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