14.キャラ変え過ぎ ページ15
夢主side
『其方も終わった〜?』
一時間位経ちクタクタになったカエデを休ませると私は中也に声を掛ける。
「ん?あァ、終わったぜ」
余裕そうな中也の横には肩で息をして今にも倒れそうだ。
一体何をしたらそんなになるんだよっ!?
心の中でツッコミを入れているとプルルルと携帯が鳴った。
急いで出るとお父さんだった。
「そろそろ終わったかい?実は来週の潜入任務で二人の何方かを入れたいのだよねぇ。暇ではないか聞いてくれないかな?」
『分かりました』
通話を切ると私はカエデを連れて二人の方へと行った。
『渚にカエデ、来週の土曜日何方が暇じゃない?』
「私用事がある、ごめんね」
「僕は暇だけど…」
手を合わせるカエデに『全然大丈夫!』と手を振ると渚の肩に手を置いて笑顔を向けた。
『じゃあ、頑張ってね!』
渚は頭の上に大きなはてなマークを浮かべていた。
そして翌日。
昨日はあの後二人を家に送り届け家に帰った。
その日は宿題を済ませると直ぐに寝た。
本当のキャラだったら堂々と宿題忘れられるのに!
『あー、休みたい』
「おいおい、外出たらキャラは保てよ?」
椅子にもたれかかりダルそうにする私に中也が云った。
『うーい、分かってまーすよっと!』
椅子から飛び降りると荷物を取り靴を履く。
深呼吸を一つするとくるりと振り返り微笑んだ。
『皆さん、行きましょう』
「あまりにキャラ変わり過ぎてて一寸やべぇ」
『そうですか?』
靴を履き始めたみんなを背に私はドアを開けた。
あ、ドアに黒板消しがっ!
私はドアから一歩下がりゆっくりと開けた。
ボフッと音を立てて床に落ちる黒板消し。
ふっ、残念だったな!
小さい頃から太宰にいたずらされていた私にはこんな餓鬼が仕掛けたようなもの通じないのだっ!
黒板消しを拾うと中に入る。
ゴリラが舌打ちしてたけど気にしなーい!
此方を心配そうに見てくる渚達に微笑むと私達は席まで移動する。
勿論黒板消しは黒板に返したよ!
「何で学校来んの?」
赤髪が云い、其の後ろで彼奴が睨んで来るけどガン無視。
此の時は中也も空気を読んで何もしなかった。
「ぬるふふふ、皆さんお早うございます」
暫くするとタコが入って来た。
「起立」
其れに合わせて号令が掛かる。
そして一斉射撃。
一番後ろの席なので撃たれるという事は無い。
偶に横の赤髪から来るやつは中也が撃った弾で相殺されるしね!
点呼が終わると射撃は終わりホームルームが始まった。
1511人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです!頑張ってください! (2021年8月2日 19時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
さう(プロフ) - 絶対面白い!悪女ちゃんボコボコにして欲しいです!!更新楽しみにしております!!!! (2021年1月8日 19時) (レス) id: c9dfe6b4d6 (このIDを非表示/違反報告)
ひつじ - ここからが 面白いところなので 頑張って下さい!! (2020年3月27日 22時) (レス) id: c8a48f9c26 (このIDを非表示/違反報告)
lkwisterven - 極・吹雪姫さん» きっと絶望の表情を見せてくれるよ!それでぶりっ子をいじめて夢主もどうとか言って結局罵倒されて落ち込むんじゃない?笑えるよもしそうだったら。そういう系のが見たいんで更新頑張って欲しい! (2019年7月15日 16時) (レス) id: c9c05fe7f4 (このIDを非表示/違反報告)
乃々 - くふ、やば、面白ww早く続き読みたいので更新頑張って!! (2019年7月4日 19時) (レス) id: b63f1450b5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kiri | 作成日時:2018年9月17日 21時