時恋 ~since 1200 years ago~ (ページ35)

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34 大吾side ページ35

大「ただいまぁ～」

大母「お帰り～。入学式どうだった？」

大「…楽しかったで、昔の知り合いにも会えてん」

大母「そうなの？良かったわね」

A様に会えた。それはすごく嬉しかった。だって…この日を信じて俺は生きてきたから。また四人で笑い合うために。

でも…廉は………

辛かった。でも、俺以上に辛かったのはA様や。

今の廉には記憶がないからしゃーないけど、それでもA様を裏切った。

信じてた分、裏切られた時の傷は深くなる。そう感じた。

自分の部屋に入ってベッドに寝転がる。

ほんまに神様は意地悪や。A様が何したって言うんや。

あの日だって、戦に向かう俺たちを笑顔で見送ってくれた。A様だって辛かったはずなのに。

A様は優しすぎるんや。

それなのに…まだA様を苦しめるんか？

大「はぁ……」

思わずため息が漏れる。

～♪

大「ん？…」

携帯がなった。画面を見てみるとそこには知らないアドレス。

でも、直感的にA様やと思った。開いて見るとやっぱりA様や。

大「えー…と」

そこには

Aです。
ここに来て。

という文と地図があった。

ん？公園やな。なんやろ？

とりあえず俺は家を出ていわれた公園に向かった。