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20 回想 ページ21
『A！A！』
誰かの声が聞こえる。どこから聞こえてるの？
廉「A！A！」
廉の声だ。廉が呼んでるんだ。
でも、体が動かないんだ。
しばらくしたら廉の声は聞こえなくなった。
廉……
廉に会いたい。強く願った。
すると、体を縛っていた見えない鎖みたいな物が外れた気がした。
「ん………」
廉「A！！」
気がついたら目の前に廉。
「れ…ん…」
廉「よかった…」
廉はほっとしたように息をはいた。
「私………」
廉の笑顔を見て、力が抜けて…それで…
廉「倒れたんや。ごめんな、三日も寝てなかってんやって？ほんまにごめん…」
「そんな…私が悪いんだよ。私のせいで廉は…」
廉「………A、ほんまにありがとう…」
「ん？なんて言った？」
廉が何か言ったんだけど声が小さくて聞こえなかった。
廉「別にー、なんもない」
「気になる」
廉「秘密や。」
「そんなぁ…」
こんな日々が続くと、そう…思ってた…
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作者名：L | 作成日時：2015年7月25日 23時
