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77 廉side ページ28
やっとのことで宿に帰ってきた。
もうどうしようもなく疲れていた。
頭に響く誰かもわからない二人の声。
小さな頃から時々頭に響いていた女の子の声。ここに来て響きだした男の子の声。
誰？
宿の廊下の隅で外を見ていると
麗「れーん！」
廉「おわっ…」
麗美が衝突してきた。
麗「なんか久しぶりって感じだね。」
ニコっと笑う麗美をおもわず抱きしめる。
麗「え？廉？」
びっくりした声で聞いてくる麗美。
なんかこうしたかった。
こうしていないと自分がおかしくなりそうやったから。
廉「ごめん。もう少し…」
麗「…うん。」
俺はまた、麗美に甘えた。
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作者名：L | 作成日時：2016年1月18日 21時
