土曜日2 ページ12
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you side
目が覚めると、いつもとは違うぬくもりを感じた。昨日寝る前より距離が近くて、ドキッとした。まだ寝ている様子のモトキくん。
まつ毛…長いなぁ、肌もモチモチしてそうで綺麗。
起こさないように少しだけ距離をあけて、携帯で時間を確認する。13時を過ぎていて、久しぶりにこんな時間まで寝た。寝るの遅かったから仕方ないけど。
「ん?…おはよ、リンちゃん」
『おはよ、モトキくん』
「よく寝たー…」
んー、と一つ背伸びをしてモトキくんは起き上がった。私も、まだ少しだけ眠たい目をこすりながら体を起こす。
「朝ごはんはすぐ食べる人?」
『食べれる…人』
「お散歩がてら買いに行こっか、近くに美味しいパン屋があるんだ」
『ん、いいですね!』
持ってきた服に着替えて、軽く化粧をする。
「女の子の出かける前の準備するとこ見るの、すき」
『そんなにじっと見られると恥ずかしいです』
「敬語やめてくれたら見ない」
『なんですかそれっ』
「同い年なんだし、もう二日も夜を共にしてるんだし、…そろそろ良くない?」
『言い方…!ww』
「それに、その方が俺も嬉しい」
『〜っ、わ、かった…』
「やった」
嬉しそうに笑うモトキくん。
「隣りにいるから、終わったら声掛けて」
『うん』
とは言ったものの、支度も化粧もほぼほぼ終わっていた。グロスわを塗って、鏡で最終チェック。ナチュラルメイク…うん、いい感じ。お散歩ついでって言ってたし。
モトキくんに声をかけて、一緒に部屋を出る。おすすめのパン屋さんまでは、歩いて10分もかからなかった。
あまり大きなお店ではないが、The・町のパン屋さんって感じがして可愛らしい外観だ。中に入ると、焼きたてのパンのいい匂いがする。
『美味しそー…お腹すいてきた…!』
「何食べたい?」
『おすすめとかある?』
「んー…サンドイッチかなぁ、すんごい美味しいよ」
レジ横にある冷蔵庫に並べられた野菜もりもりのサンドイッチ。美味しそう…
『これにしようかな』
手に取ったのは卵サンドとBLTサンドがセットになっているもの。モトキくんも同じものと、クロワッサンを買うようだ。会計を済ませて、( また奢ってもらってしまった… ) せっかくだからと近くの公園で食べてから帰ることに。
連れてってもらった公園は遊具などは少ないが、綺麗な芝生が広がっていた。その隅の木陰になっているベンチへと、モトキくんと肩を並べて腰をかけた。
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レモン - とても面白いです!私、モトキ君推しなので楽しめています。これからも体調に気をつけて頑張ってください! (2020年4月5日 16時) (レス) id: bbd6f120f3 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 善処さん» 更新遅くなってしまって申し訳ないです……!そう言っていただけて本当に嬉しいです。ありがとうございます、更新がんばります! (2020年2月18日 12時) (レス) id: 828ff03d5d (このIDを非表示/違反報告)
善処(プロフ) - 何度もスミマセン。kikiさんの書かれるモトキさんの雰囲気が柔らかくて凄くときめきました…kikiさんのペースで大丈夫ですので、続き楽しみにしてます。 (2019年12月20日 17時) (レス) id: 977f9d8c0c (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - 善処さん» 善処様。嬉しいコメントありがとうございます…!嬉しいです、更新頑張れます。 (2019年12月12日 21時) (レス) id: 63f36c01d5 (このIDを非表示/違反報告)
kiki(プロフ) - ゆりりんさん» ゆりりん様。ありがとうございます…!のろのろ更新ですが、これからも更新頑張ります! (2019年12月12日 21時) (レス) id: 63f36c01d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kiki | 作成日時:2019年9月19日 23時