八十二ミリ ページ41
そのあと先生が入ってきて林間合宿について説明をしているときも、ずっと電灯は上の空だった。
上の空というより、考え事をしているようだった。
あれだけ合格基準について不安がっていたのに。
それを上回る何かが電灯にはあったんだ。
俺はろくに話も聞かず、ただただ、電灯の様子を見ていた。
何かしてあげたいと思ったが、何も出来なかった。
俺にはどう声をかければ良いのかが分からなかった。
―――――――――――――――――
「まぁ何はともあれ
全員で行けてよかったね。」
尾白がそう言ったのを始めに、各々しおりを見ながらコメントをしていく。
「一週間の強化合宿か！」
「けっこうな大荷物になるね」
「暗視ゴーグル」
「水着とか持ってねーや。色々買わねえとな」
「あ、じゃあさ❗明日休みだしテスト明けだし……ってことで！
A組皆で買い物行こうよ！」
「おお、良い！何気にそういうの初じゃね！？」
「おい爆豪！お前もこい！」
「いってたまるか、かったりぃ」
「轟くんも行かない？」
皆が話しているなか、突然話を振られ、少し驚いた。
「お…休日は見舞いだ。」
「ねーねー電灯は？」
俺がそう答え終わるのとほぼ同時に芦戸が電灯に聞く。
「………」
「電灯？どうしたんだ？」
俺が声をかけてやっと気付いたようで、なんのことかと驚いていた。
でも数秒したらまたいつもの笑っている電灯に戻っていた。
「私？うーん…行けるかわかんないなぁ。」
「ノリが悪いよ‼️空気読めや！KY男共ォ！」
「私、女。」
「電灯は良い。」
「扱いが違うな。差別だ。轟もそう思うよな？」
「…あぁ」
今はそんな事どうでも良かった。
「頭の中は電灯が何故行かないのか」しか考えていなかった。
後で聞いてみよう
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のまーん(プロフ) - 千々さん» おけまる (2019年8月22日 14時) (
レス) id: 40246c291e (このIDを非表示/違反報告)
千々 - え、ねえねえ、どうやったら文字のリンク張れるの？ここで雑談まずいから談話室の方来てよ。 (2019年8月22日 11時) (レス) id: 787908e789 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るぅ | 作成日時：2019年8月8日 21時
