続 ここはグレイス=フィールド 【約ネバ短編集】

ただいま おかえりなさい （レイ、アンナ、その他） 【約ネバ短編集】 ページ5

みんなが見てる。

気づけばジリアンとナイジェルも外に出ていた。アンナを追いかけて来たのだろう。

だが声は掛けあわない。みんなが、私達が今見てるのは、



あの二人。




レイ「何で１人で外に出たんだ？」

アンナを見下ろすレイは若干怒っている模様。

アンナ「もう！またこんなケガして！」

レイの右膝を消毒、治療するアンナもちょっと激おこの口調 。

レイ「外には鬼もいたんだぞ！死んでもおかしくなかった！」

自分の命を軽視したアンナの行動を責めるレイは真剣に怒っている。

アンナ「顔にも傷が、しかも泥がついてるし……何ですぐに拭き取らないの！」

こちらもレイ自身のケガの対処に不満いっぱい。アンナは激おこだ。

レイ「ム、」

アンナ「ウー」

睨み合う二人。




ギルダ「これはどういう状況なの？エマ」

エマ「え、お互いがお互いを怒っている……かな。」

ドン「いや、流石にレイの言い分が正しいだろ！命がかかってたんだぞ！」

ザック「医療班的にはアンナの言うことももっともだが、今回はなぁ……」

ヴァイオレット「考えるまでもない！」

ジリアン「アンナも怒るんだね。」

ナイジェル「けど、なぁ……」




アンナから目線を外すレイ。

レイ「……その、ゴメン。」




ギ「ハァ
ド ー
ザ ー
ヴ ー
ジ ー
ナ ー！？」

エマ「フフッ。」




アンナ「本当に、無茶しないでね。」




ギルダ「アンナが言うか！？」

ドン「何故レイが折れる！？」

ヴァイオレット「え、レイってここまでアンナに弱いの！？」




レイ「アンナも無茶するなよ。心配したぞ。」

アンナ「ふふっ、だってレイが近くにいたのわかったから。だから心配無いでしょ。」

レイ「……人任せかよ。」

アンナ「頼りにしてるのよ。ありがとう、レイ。」




ジリアン「小悪魔アンナ来たーー！」

ザック「アンナ……可愛い！」

ナイジェル「あぁ、ここにも！怖い怖い！」

エマ「フ、フフ……」





アンナ「それよりも、何か忘れてませんか？」

レイ「え、……土産は無いし……」

アンナ「ジーーーーー。」

レイ「うっ、あ、その……ただいま。」

アンナ「はい、おかえりなさい。」





ギルダ「あ、熱い！」

ザック「……萌える。」

ドン「もう付き合えよ！」

エマ「……」

ヴァイオレット「なぁエマ。」

エマ「え、何？」

ヴァイオレット「お前、汗スゴくないか？」

エマ「……別に。」

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