☆標的240☆ ページ18
医務室から抜け出した私はメールに書いてあった士郎が運ばれた病院にきた。
早く士朗の怪我の状況が知りたくて、病室の扉に手をかけ、取っ手をスライドさせようとして、止まった。
「運良く車から放り出された吹雪くんは助かったけど･･･アツヤくんとご両親は･･･」
瞳子さんのその言葉でなんの話をしてるのかすぐに分かった。
士朗の過去を話しているんだ。
私は取っ手から手を離して、病室の前に置いてあった長椅子に音をたてずに静かに座った。
勝手に士郎の過去を話しちゃったんだ瞳子さん。
流石にそれはやめて欲しかった。
というか、常識的に考えて人に勝手に話す内容じゃないと思う。
けど、士朗の事を説明するには必要な話ではある。
士朗は自分でこの話はしないから。
誰かが話さないといけない事だったのかもしれない。
瞳子「それ以来吹雪くんの中にアツヤくんの人格が生まれたの」
塔子「アツヤの人格？」
瞳子「吹雪くんの中には二人の人格が存在するのよ」
一之瀬「それじゃあ、もしかしてエターナルブリザードは･･･」
ここまで言われたら分かっちゃうよね。
あの技が士朗の物じゃない事が。
瞳子「アツヤくんの必殺技」
病室に居るみんなが息を飲んだ気配を感じた。
そりゃ、そうなるよね。
土門「･･･つまり、エターナルブリザードを撃つ時の吹雪はアツヤになっていたって事か！」
壁山「でも、本当にそんな事が出来るんっスか？二つの人格を使い分けるなんて」
壁山のその疑問は当たり前だと思う。
普通は人格の使い分けなんて出来るわけない。
でも、出来てしまった･･･
瞳子「難しいでしょうね。だから吹雪くんはエイリア学園との過酷な戦いで、その微妙な心のバランスが崩れてしまったのかもしれない」
秋「崩れてしまった？」
瞳子「ええ」
秋「ええ。って！！そんな、だったらどうして吹雪くんをチームに入れたんですか！？」
瞳子「っ！」
秋のその一言に瞳子さんが息を飲んだのが扉越しでもわかった。
秋「だって！監督は知ってたんですよね！？吹雪くんの過去になにがあったのかを。だったら･･･今日みたいな事が起こるかもしれないって分かってたはずじゃないですか！」
瞳子「･･･」
秋「なのに、どうして吹雪くんを！？エイリア学園に勝つ為ですか！？エイリア学園に勝てば吹雪くんがどうなってもいいんですか！？」
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彩生(プロフ) - きぃさん» コメントありがとうございます！！更新頑張りたいと思います！ (2017年12月3日 11時) (
レス) id: 82193f36c1 (このIDを非表示/違反報告)
きぃ(プロフ) - 面白いですので、更新がんばってください！ (2017年12月3日 11時) (レス) id: 6953351f31 (このIDを非表示/違反報告)
彩生(プロフ) - いまづきさん» コメントありがとうございます！！早く更新できる様に頑張りたいと思います！ヾ(`･ω´･)ゞ (2017年11月22日 9時) (レス) id: 82193f36c1 (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 早く続きが読みたいですね！ (2017年11月20日 22時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
彩生(プロフ) - 詩子さん» コメントありがとうございます！たしかにこの作品を数年は放置していたのでそう思われても仕方ないとおもいます(笑)でもやっぱり最後まで書きたいと思ってるのでこれからも良ければ読んで下さったら嬉しいです。ファンって言って貰えて嬉しかったです！ (2017年9月3日 23時) (レス) id: 7bea5e0c46 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：彩生 | 作成日時：2017年7月9日 18時
