番外編 結晶の記憶 3 ページ12
「不死川さん、未熟者ですが、今日はよろしくお願いします」
琥珀色の瞳、黒くて長い髪、黒い隊服はスカートで、膝上がまたいい、白く雪の結晶の模様の羽織ものは彼女の無垢さを強調しているようだ。靴は草履で、スカートと脚絆の間の生足がまたロマンだ
髪には綺麗に輝く雪の結晶を模った髪飾りが一つ付けられており、笑顔がすごく素敵で、鬼殺隊の中でも妹にしたい隊員ナンバーワンに選ばれるほど愛嬌がある、が、男の影は全くない
「おう」
礼儀正しく素直で腕も立つAは、鬼殺隊の中でも一位二位を争う美形、氷柱、冬治の継子であり妹弟子だ
「不死川さんと任務は初めてですね、最近よく見かけますけど」
風柱となった今、柱の会議で定期的に会うようになった。だが、いつも氷柱の冬治にべったりくっついていたり、炎柱の煉獄と一緒にいたり、あの冨岡に一方的に話してたり、胡蝶と世間話してたりと、顔を合わすだけでじっくり話したことがなければ一対一で向き合ったのは今回が初めてだ
「お前は社交的だな、冨岡や冬治と違って」
冨岡と冬治は似たような雰囲気を醸し出すが、冬治は口下手なのではなく話さないだけで、実はコミュニケーション能力は高い、が、言わないのだ。言わないくせしてモテる
だが、ここに居るAはその真逆で、素直で話すのが好きらしい、そして顔に出やすい
「人と話すの、て楽しいじゃないですか、いろいろな情報聞けますし」
結構、しっかりして居る部分も持ち合わせて居るらしい
「お前は冬治から預かっている、あまり無茶して怪我すんなよ、俺が冬治にキレられるんだからな」
「私だって強いんですから!全くもって無駄な心配です!」
強いのは百も承知だ。その事は痛いほどわかって居る、そもそも、冬治が怪我させたくらいで俺に怒るはずがない
「兎に角、無茶はするな」
「御意」
腑に落ちなさそうだったが、渋々納得した。どうやら、舐められる行為が嫌いらしい、頭の隅にとどめておくことにした
何を隠そう、不死川はAに惚れて居るのだから
40人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
トウセ(プロフ) - 強く生きよ乙女の更新して下さい!!お願いします! (2017年10月14日 10時) (レス) id: 1bdce7f715 (このIDを非表示/違反報告)
ほほふー - 面白いです!!どんどん更新するのをまっておりますです!! (2017年8月22日 22時) (レス) id: 0a6d4540cc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ