小湊さんが好きすぎる。【御幸一也】

好き×4 ページ4

Aを引っ張って連れてきたのは屋上。

チャイムが鳴って5分ぐらい経った今、俺とAが向かい合って立っている。


「何なの、御幸?授業サボりたく無いんだけど･･･」

「悪い、言いたいことあって」


こくん、と頷く。

まぁ、ありがちなシチュエーションだから、薄々気付いてるのかも知れないけど。



告白なんて初めてだ。

ずっと野球しかやってこなかった。

どうすればいいんだろう、こういうの。



･･･どちらも、口を開かない。




「あーもう、焦れったいなぁ」

口を開いたのはA。


すぅ、って息を吸い込んで、言った。

「私、御幸の事好きだよ」

少し頬を赤らめて。


「あれ、もしかしてそういうんじゃ無かった?」




･･･先に言われた･･･。


カッコ悪ぃな、俺ー。

Aに言わせてしまうとは･･･



「え、ちょ･･･ホントに違ったの!?

　うわ、わー･･･そか･･･///ごめん、忘れて、っ･･･




　



　･･･御幸?」


「勝手に結論出してんじゃねーよ、もう」


抱き締めてしまった。


「ちょっと、早く言ってよ、私凄い恥ずかしいじゃん」



可愛いなー･･･

嫌がるそぶりを見せないA。



･･･これはつまり?

「良いって事?」

「言わせないでっていうかもう言った」


もう一回いってほしいなー･･･


「なぁお願い、もう一回!」

「やだよ」


ぐい、って顔を近づける。


「ち、近･･･///」

「ほら、言って?」







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