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「私は!!」
驚いて目を見開く銀時。
「…『幸せの定義』が、わかんない環境で育った!」
目をぎゅっと瞑って叫べば、溢れかけていた涙が床に染みを作った。
「一番最初に出会った『人』も銀時だった!
私にとって…一番最初に、…っ家族みたいに、暖かい人、だったの!」
「………A…、」
「でも銀時からしたら、私は家族でしかなかったの!?私達は、昔からずっと、ずっと、少しも変われてないの!?
……私はもっと、銀時に好きになってもらえないの」
銀時が強く私を引き寄せた。
私の涙は、もう抑えられない程に溢れてあった。
大粒の涙が彼の服を濡らしていく。
部屋に響くのは私の泣き声だけで、銀時は何とも返事を返さない。
「……好きなの…!!」
泣き疲れた私は、弱々しく彼を抱き締めて、そのまま眠りについてしまった。
涙は、ただ彼を濡らすだけだった。
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白桜姫 - 続き見たいです。(●´ω`●) (2018年8月22日 12時) (レス) id: feb278e6cf (このIDを非表示/違反報告)
紗夜香(プロフ) - 面白いです!私、晋助推しなので晋助が出てきて嬉しいです!! (2017年12月10日 11時) (レス) id: 84ea2cf976 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 睡蓮さん» ありがとうございます〜!嬉しいです(´`* (2017年10月5日 19時) (レス) id: e9cc4f7844 (このIDを非表示/違反報告)
睡蓮 - 続きが気になります!応援しています♪ (2017年9月24日 13時) (レス) id: 68b1023c43 (このIDを非表示/違反報告)
葉月(プロフ) - 雷火さん» ありがとうございます...!とても嬉しいです;;;;;;更新してこよ、(ちょろい) (2017年8月24日 16時) (レス) id: e9cc4f7844 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:葉月 | 作成日時:2017年8月7日 10時