biohazard of Japan【小説企画】 (ページ47)

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四十六話　春咲桜ページ47

「もおおお！私が身体能力無いの知ってて鬼ごっこにしたでしょ？！」
「え？何のこと？」
「うわあああああん！」
全速力で走ってます。
まあ、別に渡してもいいんだけどね。
なんとなくですよ。

階段を一気に走り降りして(ジャンプ)、一階の広間に着いたときには私も限界だった。

「桜！その紙を見せて…？」
「うう…仕方ないな…」

ひらりと二人に見えるように掲げると興味津々と言った顔で見てくる。
しかし、数秒たって私が二人を見たときには顔を曇らせて首をかしげていた。

「…なに、これ」
「読めないんだけど…」
…私の親の字は最強か。
「…実はだけど。
ここに書いてある字を解読してみるとこの今の状況を変えられるくらいの状況にできるかもしれないんだ」
「どう言う意味？」

「『ウィルスの無効化』…素敵な効果が期待できるかもしれないの！」
「それは…本当？」
「わからない。
でも、１％でも確立があるなら、私はそれに賭けたい」
みんな、幸せになれるような未来があるなら。
死ぬ気でそれを掴み取りたいから。
届くかも、掴めるかもわからないけど。

「…なーんてね！
重い空気にしたかったわけじゃないんだ！だからそんなに深刻な雰囲気にならないでよね！」

私が落ち込むなんて、論外論外。
みんなを笑顔にさせるムードメーカーにならなくちゃね！
見せていた資料をくるくる巻いてしまい、もうすぐご飯だね！と言って広間を後にした。

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