十九(過去) ページ21
どれくらい経ったのだろうか。
Aは泣き疲れた。
そして、
二人の死体を家の中まで引きずった。
ポツリと呟いた。
「もう、夜だから寝ないと。」
布団を3枚敷き、
両端に死体を寝かせる。
そしてその真ん中にAが入る。
「おやすみなさい。」
目を瞑る。
………
……………………
「…………おかしいなぁ。ちっとも寝れない。」
ザーザー
雨の音がうるさい。
いつもの温もりはない。
「………寒いよ。」
Aは初めて起きたまま一夜を明かした。
・
・
3日が経った。
食べては二人と布団に入る。
それを繰り返すだけだったそんな3日間。
Aは死体を埋めることにした。
昔死んでいた小鳥を母親と埋めた事を思いだし、そうすることにしたのだ。
「………」
Aはひたすら掘った。
そして、やっと二人がはいれる位の大きさになった。
「………二人の嘘つき。傘、ほしかったのに。」
Aは泣きながら埋め始めた。
・
・
体を動かし、眠たくなったA。
もともとこの3日間一睡していなかったのもあり、とても眠たかった。
しかし一人で寝るのは
寂しく、母親の傘を抱えて寝た。
ぐっすり眠ったAは
人の気配に気づかなかった。
・
・
こうしてAは人拐いにあい、
吉原桃源郷で暮らすこととなる。
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あと1、2話で過去篇終わると良いな。
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七海本家 - あんみつさん» コメントありがとうございます!亀更新ですみません(;o;)頑張ります! (2018年11月7日 0時) (レス) id: 1e95f9cc3a (このIDを非表示/違反報告)
あんみつ - 面白いです。続き頑張ってください (2018年11月6日 20時) (レス) id: 6040d243e6 (このIDを非表示/違反報告)
七海本家 - 眠井ねむり。さん» コメントありがとうございます!照れます(●^o^●)続編はまだ書くかは決めてないです。すみません! (2018年10月19日 21時) (レス) id: 1e95f9cc3a (このIDを非表示/違反報告)
眠井ねむり。(プロフ) - 神威ぃぃぃぃ!めちゃめちゃ面白かったです!!続編も楽しみにしています!頑張ってください! (2018年10月15日 10時) (レス) id: 172bd38c03 (このIDを非表示/違反報告)
七海本家 - haruriさん» 超がつくほど嬉しいです(●^o^●)読んでくださりありがとうございました! (2018年10月7日 21時) (レス) id: 1e95f9cc3a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七海本家 | 作成日時:2018年8月31日 23時