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(サッカー歴…半年!?)
サッカーの知識はあまりないが、半年でこの技術が身についていることは初心者の目から見ても化け物ということはわかる。
(才能マンといったところだろうか。)
私はともかくチームZの方は間違いなく今の発言で間違いなく肝を冷やしただろう。
チームZは凪より御影の方をマークするフォーメーションに修正したようだ。
雷市に抑え込まれた御影は動けなくなり、剣にボールをパスした。剣が自慢の足で駆け抜けようとしたところをすかさず千切さんが後を追った。
(……初速は剣さんの方が速い)
ギリギリ届いたボールは残念ながら凪に渡ってしまった。しかし凪が蹴ったボールは見事に五十嵐栗の顔面に当たってしまった。素晴らしい顔面ブロック…
ここで國神が動いた。ロングシュートはキーパーのパンチングを避け、ゴールネットに入った。
(これで3対2…チームZもだいぶ追い上げてきた。個々が覚醒してるのがひしひしと伝わる。だけど覚醒するのは…)
(あなた達だけでは無い……)
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後半は最初に國神が動いた。しかしさっきのシュートで國神への警戒が強くなった。 体制が取れない國神は我牙丸にパスをした。我牙丸は後ろ足でシュートを打ったが、剣がそのボールをネット寸前で弾いた。
(チームVも守備を固めてきた…面白くなってる。)
御影をストーカーのごとく付きまとう雷市に嫌気がさしたのか、挑発が気に障ったのかファール行為を行った。
チームZは凪と御影の関係にそろそろ気づいてきた。そう、凪と御影は片方がいなければ、あの怪物のような力は出ない。
千切さんと剣がボールを追う。剣の武器は爆発的加速力。しかし一番速いのは初速。千切さんは自分が最大に発揮できる場所まで引きずり込んだ。そしてシュートを決め3対3の同点となった。
御影はボールをキープするが動けずにいる。さっきからしつこく付きまとう雷市、剣の方には千切さんと成早が、そしてこぼれ球を狙える位置に潔。この配置に御影は手も足も出ずにいた。チームZに完全に制圧された状態。まるで鎖に縛られているようにそこを動けずにいる。そんな危機的状況で意外な人物が動いた。
凪 誠士郎。誰からの指示でもなく自分で動いた。そして御影に渡すよう指示をし、五十嵐栗、今村、をかいくぐり、剣にパスを出し、剣はゴール前にボールを出した。そのボールで凪はシュート決めた。
覚醒したのはチームZだけではなかった。
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ニャオハ立つな! - オリフラたってますよー (2022年12月25日 3時) (レス) id: 6b5b2130a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:米だ | 作成日時:2022年12月19日 6時