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1人、元来た道を戻る。
今頃2人は会えなかった日々を埋めるように、幸せに笑っているだろうか。
それがいい、それでいい、
「A！！！！」
お願い来ないで、
思ったよりも深いこの傷を今はそっとこのままにしていて
いつかかさぶたになって行くまで、このままにして、
こんな風に傷ついている私を、私は憎くて仕方がないんだ
「Aっ！待てって！」
遠くで叫ぶジョングクくんの声から逃げるように走り出した。
道もわからずに走り続けた。
息が上がって行くと同時に抑えきれない涙がこぼれた。
下唇を強く噛んで、その場に座り込んだ。
声を出さないように、誰にも見つからないように、小さくなった。
テヒョンさんは私に色々なことを教えてくれたけど、愛がこんなに痛いなんて知らなくてよかった。
幸せだった日々が今私を苦しめる。
ただそばにいて、それだけがどれだけ幸せだったか。
失ったものを嘆くよりも、強く前を向いていたいのに。
「・・・A、」
ジョングクくんもまた息をあげて、膝に手を置いていた。
「・・・来ないで」
「っ、」
「・・・ごめん、勝手でごめん。っ、今は来ないで」
そのままどこかへ行くと思っていたジョングクくんの影はそこから一歩も動こうとしなかった。
顔を上げると、ジョングクくんもまた涙を流していた。
「俺のこと、好きになって」
「なに言って、」
「俺に全部わけて、拒絶しないで・・・お願いだから1人にならないでっ」
噛みすぎた下唇から出る血をジョングクくんは涙で濡れた手でそっと拭き取った。
「ジョングk」
降ってきたのは涙でも汗でもなくて、暖かい唇だった。
そっと触れるだけのそれを拒めない
「結構、待った方だと思うよ笑」
震える声で、困ったように笑いながら言うジョングクくんを私はどれだけ傷つけていたんだろう。
「ご、めん」
「謝るなら、一緒にいて」
「私は、ジョングク君のそばにいていい人間じゃない」
「それでいい、Aがいい」
「・・・ダメ、だよ」
そんなことをしたら、きっと私が私じゃいられなくなる。
折角強くなれたのに、また弱いただ守られるだけの人間になってしまう。
「まだヒョンのせいで泣いててもいいから。
だから、全部一緒に背負わせて」
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●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» なんでいつもそんなに嬉しいこと言ってくれるんですか！笑 本当にありがとうございます！ (2018年2月18日 0時) (
レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - ●さん» じっくり読み返してつくづく思ったのですが、このお話、本当に名作だと私は思っています^^私、twitterでも占ツクでもかなりの数のお話を読んでますが、本当に素晴らしい作品だと思っていますのでこれからもじっくり読ませていただきますね^^ (2018年2月16日 16時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
●(プロフ) - alexandrite_bbcさん» いつも本当にありがとうございます！少し物語をサラサラ〜と進めすぎた感じが否めませんが、ここからどうにか頑張ります 笑！ (2018年2月16日 14時) (レス) id: a074edcd70 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 1から読み返して来ました^^テテ、どうなるのかな？更新とても楽しみに待っております^^ (2018年2月16日 12時) (レス) id: 35241c8ff2 (このIDを非表示/違反報告)
alexandrite_bbc(プロフ) - 胸がぎゅっと苦しいのがずっと続いてます( ；∀；)はぁ...どうなるのかな…更新楽しみに待っております！！ (2017年12月10日 6時) (レス) id: 1a1f2fe310 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：● | 作成日時：2017年12月3日 20時
