4.認めたくない ページ4
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「じゃあAの傷が癒えたら出発しよう」
『出発…どこに行くの？』
「️海だ！！出発までに各々準備をしろ！」
アシリパの声で、皆思い思いに動き出した。
白石は街へ情報収集に。
アシリパは森へ狩りに。
「杉元、着いてくるか？」
何故か1人だけ、1歩も動かずに、
座ったままの杉元にアシリパが声をかける。
しかし、杉元は顔すら上げなかった。
「いや、俺は残るよ」
「…そうか。じゃあAを頼む」
そう言ってアシリパは弓矢を持って出て行ってしまった。
部屋には布団で寝ている私と、何故か俯いたままの杉元の二人しかいない。
私は羽織の裾を握りしめながら息を吸った。
『杉元、あの』
「どうしてだよ…！！」
『え…？』
私の声は杉元に被って届かなかった。
声色から察するに、彼はかなり怒っている。
なにか怒らせるような事をしただろうか。
『どうしてって､なにが？』
「なんでこんな戦いにAまで来るんだ。
Aは…あの村でただ笑っていればいいんだ」
絞り出すような声で杉元は言う。
私は、そんな杉元を唇をかみしめて見つめる。
杉元は私の目なんて見ずに、俯いたままだ。
「弟の医療費なら、俺が取ってくるから…
だからAだけは…」
『っ、やめろ杉元！』
「…！」
縋り付くように、杉元は私の手を握りしめた。
その瞬間。私は杉元の手を払った。
正確には、あまり力が入らないので少し遠ざける程度だったが、それでも杉元は息を飲んでようやく私の目を見た。
『私は、あの戦争に行ったんだぞ。
もちろん人も殺した』
「でもッ」
『杉元』
私は、口角だけ上げて杉元を見つめた。
彼の息を飲む音が聞こえる。
木から鳥達が飛び立つ音。
傍の囲炉裏の火の燃えるぱちぱちとした音。
一等鮮明に杉元の耳に届いたのは、私の声だった。
『そうなってしまった以上、
無かったことには出来ないんだ』
杉元は言葉を詰まらせた。
昨夜の笑顔はまさに昔と変わらない花の咲くような笑顔だった。そんな笑顔に、もしかしたらAは昔のままなんじゃないかと淡い期待を抱いてしまった。
けれど、それは大きな間違いだったんだ。
Aも、変わってしまった。
『それと』
帽子を深く被り直して、再び俯いた杉元に
Aは声をかける。
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セミ⭐︎ - 月島ァン“！！ (4月27日 19時) (
レス) @page42 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ゲンジロウちゃん可愛いですよねぇ、「上手く、踊れない、ブヒィッ！」が好きすぎてもう1日に最低一回は見ていますw (4月23日 17時) (レス) @page37 id: 1c9608ec9f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - セミ⭐︎さん» 本当にお待たせしました…！今後は更新頑張りますね！！自分の推しキャラは谷垣と杉元と月島です。早く谷垣を踊らせたいです^^ (4月22日 16時) (レス) id: f336fb7281 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ぬおぉ！更新ありがとうございます！ずっと待ち侘びておりました！すぎもっちゃん、夢主ちゃん、､､､ぐへへへh、ン“ん、すいません尊すぎてつい、作者様の推しキャラはおりますか？自分は複数人いるのですが杉元、尾形、月島が好きでございます (4月22日 15時) (レス) @page36 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - 作者様、大丈夫ですか？無礼は承知なのですが、続きが欲しいです。こんな気になるとことで終わられては、夜も寝れません！何かあるのでしたらご報告お願いします。更新できなくなってしまったなど、何かお願いします (4月12日 22時) (レス) id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いです。 | 作成日時：2024年3月21日 0時
