25.殺人ホテルへ ページ25
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翌朝。皆が出発の準備をしている時
私は昨夜の話し合いをふと思い出した。
*
「網走に向かおうと思うが…その前に札幌に寄ろう」
「どうしてだい？」
「知り合いの銃砲店がある。
そこなら足も付かないし、爆薬や武器を安く買える」
杉元の問い掛けにキロランケが答える。
キロランケの発言にさらに杉元は首を傾げた。
「爆薬なんて、何に使うんだ？」
「言ってなかったか？俺は元工兵でね。
203高地では即席の手投げ弾を作ったりしてたんだ」
「それは…頼もしいな」
杉元は声のトーンを下げてそう言った。杉元は恐らく
キロランケを油断出来ない相手として認識している。
私もキロランケをそっと見つめた。
警戒していて損は無いか。
*
「おーい！Aー！」
『っ今行くー！！』
ちょうどキロランケが私を呼んだ。
思考に浸っていた意識を引っ張りあげて荷物を持つ。
そして慌てて外に飛び出した。
「すまないA。馬が足りなくてだな」
馬に乗ったキロランケは申し訳なさそうに頬をかく。
辺りを見れば、杉元とアシリパが一頭の馬。
白石が妙に小さい馬に乗っていた。
「男同士だが、Aは華奢な体だし
窮屈ではないと思うんだ…どうだ？｣
そう言って彼は私に手を差し伸べる。
私はその手を頷きながら握りしめた。
ぐい、と引っ張られるままに馬にまたがる。
「キロランケニシパ、Aは女だ」
その時、アシリパが言う。
キロランケは目を見開いて少し咳き込んだ。
私はキロランケに振り向く。
『女性としての配慮は必要ない。
安心してかっ飛ばしてくれ！』
口を大きく開いて笑えば、キロランケも悪戯をするように笑い返して手綱を手に取った。
「振り落とされるなよ？」
その言葉に先程の発言を少し後悔して笑顔が引き攣る。
するとやけに下から白石の声が聞こえた。
「俺の馬…小さいんだけ」
「よしっ！！行こうか！！」
白石の訴えは呆気なく杉元に遮られる。
脳内で白石を憐れむ。負けるな白石…。
そうして私達は札幌へと出発した。
*
札幌までは案外直ぐに辿り着いた。
そしてキロランケの案内に従って銃砲店に向かう。
白石が近くの宿を店主に聞いた。
「なぁ店主。近くに宿は無いかな？」
「古い宿なら一件あるよ。
そこの女将がなんとも色っぽくって」
「なんて言うホテルだぁ？」
完全に下心で宿を選んでいる。
それを私とアシリパは冷たい目で見つめた。
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セミ⭐︎ - 月島ァン“！！ (4月27日 19時) (
レス) @page42 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ゲンジロウちゃん可愛いですよねぇ、「上手く、踊れない、ブヒィッ！」が好きすぎてもう1日に最低一回は見ていますw (4月23日 17時) (レス) @page37 id: 1c9608ec9f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - セミ⭐︎さん» 本当にお待たせしました…！今後は更新頑張りますね！！自分の推しキャラは谷垣と杉元と月島です。早く谷垣を踊らせたいです^^ (4月22日 16時) (レス) id: f336fb7281 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ぬおぉ！更新ありがとうございます！ずっと待ち侘びておりました！すぎもっちゃん、夢主ちゃん、､､､ぐへへへh、ン“ん、すいません尊すぎてつい、作者様の推しキャラはおりますか？自分は複数人いるのですが杉元、尾形、月島が好きでございます (4月22日 15時) (レス) @page36 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - 作者様、大丈夫ですか？無礼は承知なのですが、続きが欲しいです。こんな気になるとことで終わられては、夜も寝れません！何かあるのでしたらご報告お願いします。更新できなくなってしまったなど、何かお願いします (4月12日 22時) (レス) id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いです。 | 作成日時：2024年3月21日 0時
