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杉元が水筒の蓋を取り、私の口元にあてがう。
水筒を傾けて、口内に流れ込む水を必死に飲み込む。
時折口の横から垂れるのを、
坊主頭がやけにじっと見ていたのが気になるが。
『…助かったよ。ありがとう杉元』
「あぁ…それで、早速だが…
まず、どうしてAが軍服を着ているんだ？
それに、どうしてそんなに傷だらけなんだ？
あと、どうして突然家から出てこなくなったんだ？
どうして、」
「ちょっとストップストップ！！
一気に聞いてもAちゃん答えられないでしょ〜？」
怒涛の質問攻めをする杉元を白石が宥める。
私は、苦笑いを浮かべた。
数年間も会っていなければこうもなるか。
そう解釈し、1つ咳払いをした。
『まず、私の弟が病気になってしまったんだ。
だから看病の為に家を出られなくなった。
そんな弟を戦場に送ることは出来なくて、
私が姿を偽って軍に入隊した。
そして現在、私は軍を逃げ出してきた。
この傷は、その時のものだ』
「っ、弟が…病気だって…？」
杉元の頬に汗が伝う。
彼は声を震わせながら、私に聞いた。
「弟は…結核か…？」
予想していた質問に目が据わる。
杉元の家族は、全員結核で死んだ。
それが私の弟に感染してしまったという可能性を、
杉元は恐れているんだろう。
私は、笑みを貼り付けて答えた。
『結核じゃない。
杉元は何の関係もない』
「そ、そうか…」
『それより、私は金塊の話がしたいんだ』
杉元が安心して息をついたのも束の間
私の言葉で3人の目が少し攻撃的になった。
私は、腰のポーチに入れたある物を取り出す。
「っそれは…！！」
『この硬貨は、鶴見中尉から盗んだ物だ。
私は生半可な気持ちで軍から逃げ出した訳じゃない。
これはその証明だ。私も連れて行ってくれ』
私は、硬貨を床に置き、3人の方へ滑らす。
白石が目を輝かせる。が、杉元は何故か怒ったような顔をしていた。
そんな2人を押し退けて、
アシリパが私の目の前に現れる。
彼女は私を真っ直ぐ見つめて、口を開いた。
「なぜ、金塊が欲しいんだ。
この道は決して楽ではないぞ。
命を落とす可能性だってある」
『理由は弟の病気を治すためです。
死ぬ事なんて、覚悟の上だ』
数秒間。アシリパと見つめ合う。
結局、アシリパが根負けして目を離した。
そして、彼女は杉元達へと振り返る。
「Aも連れて行こう」
「おぉ！いいねー！」
「…」
杉元は、俯いていて表情が伺えなかった。
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セミ⭐︎ - 月島ァン“！！ (4月27日 19時) (
レス) @page42 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ゲンジロウちゃん可愛いですよねぇ、「上手く、踊れない、ブヒィッ！」が好きすぎてもう1日に最低一回は見ていますw (4月23日 17時) (レス) @page37 id: 1c9608ec9f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - セミ⭐︎さん» 本当にお待たせしました…！今後は更新頑張りますね！！自分の推しキャラは谷垣と杉元と月島です。早く谷垣を踊らせたいです^^ (4月22日 16時) (レス) id: f336fb7281 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ぬおぉ！更新ありがとうございます！ずっと待ち侘びておりました！すぎもっちゃん、夢主ちゃん、､､､ぐへへへh、ン“ん、すいません尊すぎてつい、作者様の推しキャラはおりますか？自分は複数人いるのですが杉元、尾形、月島が好きでございます (4月22日 15時) (レス) @page36 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - 作者様、大丈夫ですか？無礼は承知なのですが、続きが欲しいです。こんな気になるとことで終わられては、夜も寝れません！何かあるのでしたらご報告お願いします。更新できなくなってしまったなど、何かお願いします (4月12日 22時) (レス) id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いです。 | 作成日時：2024年3月21日 0時
