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兵士達は一瞬後ずさり、すぐにまた走り出す。
彼らが銃を使わないのは、私を生け捕りにしろと鶴見中尉が命令したからだろう。
黙って生け捕りにされる程、私は優しくない。
再び兵士の足元に数発打って、
私はアシリパ達の元へ走り出した。
『っぐ…っ…』
不安定な丘を無理やり下ると、
先程の階段で開いた傷が再び悲鳴をあげた。
止まってたまるか…！！捕まってたまるか…！！
その思いで丘を駆け下りたその時。
私は、杉元と辺見和雄に迫る大きな魚影を見つけた。
『ッ杉元！！！！！』
途端に、私の中で何かが切れた。
自分の怪我をなんとも思わず、
先程とは比べ物にならない速さで走り出す。
そして、杉元のマフラーを掴み、ぐいと引っ張る。
現れた大きなシャチは、逃げ切れなかった辺見和雄
の足に噛み付いて海に潜っていった。
「えーーーーーーっ！！｣
あまりに衝撃的な光景に杉元は素っ頓狂な声を出す。
そして、直ぐに私の膝と背中に腕を回し抱き上げた。
そのまま船へと走り出す。
『杉元離せッ！！！！！』
「今は許してくれ！！！
アシリパさん白石、船に乗れ！！
入れ墨がシャチに食われちまう！！」
『っう…ぐ…』
咄嗟に離れようとするが、
杉元は力を込めて私を離さない。
途端に頭が割れるように痛む。
必死に頭を抑えるが、一向に収まる気配は無い。
あまりの痛みに歯を噛み締めるが、涙が溢れる。
「っアシリパさん！！Aを支えてくれ！！」
「分かった！！」
船に着くや否や、杉元は苦しむ私をアシリパに預け、
船の櫂を手に取り、船を漕ぎ始めた。
杉元の手から離れると、徐々に頭痛は引いていく。
アシリパさんが何か私に声を掛けるが
今はそれが何を言っているのか分からない。
ふと、視線を感じて岸辺を見つめた。
そこには、血まみれの幼いAが
こちらを指さして立っていた。
その姿を息を飲んでじっと見つめる。
あれは、私の幻影だ。
そしてその幻影を作り出すのは、罪悪感だ。
再び瞬きをすると、その幻影は消えていた。
私は、深呼吸をしてアシリパに向き直る。
『ごめん…もう大丈夫』
「そうか。無茶はするな！
この血の量じゃ貧血で頭痛なんて当たり前だ！」
『え、血…？』
アシリパさんの声で、私は自分の体を見る。
私の来ている瑠璃色の羽織が、所々赤く染っていた。
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セミ⭐︎ - 月島ァン“！！ (4月27日 19時) (
レス) @page42 id: 6201ff5e9e (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ゲンジロウちゃん可愛いですよねぇ、「上手く、踊れない、ブヒィッ！」が好きすぎてもう1日に最低一回は見ていますw (4月23日 17時) (レス) @page37 id: 1c9608ec9f (このIDを非表示/違反報告)
作者 - セミ⭐︎さん» 本当にお待たせしました…！今後は更新頑張りますね！！自分の推しキャラは谷垣と杉元と月島です。早く谷垣を踊らせたいです^^ (4月22日 16時) (レス) id: f336fb7281 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - ぬおぉ！更新ありがとうございます！ずっと待ち侘びておりました！すぎもっちゃん、夢主ちゃん、､､､ぐへへへh、ン“ん、すいません尊すぎてつい、作者様の推しキャラはおりますか？自分は複数人いるのですが杉元、尾形、月島が好きでございます (4月22日 15時) (レス) @page36 id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
セミ⭐︎ - 作者様、大丈夫ですか？無礼は承知なのですが、続きが欲しいです。こんな気になるとことで終わられては、夜も寝れません！何かあるのでしたらご報告お願いします。更新できなくなってしまったなど、何かお願いします (4月12日 22時) (レス) id: d5e2d1caf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：眠いです。 | 作成日時：2024年3月21日 0時
