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怪盗キッドがムーン・ラバーを盗むと予告した日の夜。
私は今、青子ちゃんと紅子ちゃん、そして快斗と一緒に並んで歩いている。
空を見上げると、満天の星空と共に真ん丸い満月が浮かんでいる。
「ムーン・ラバーって、どんな宝石だろ?」
四人で空を見上げながら歩いていると、ふと青子ちゃんがそう問うた。
「Moon・Lover……"月の恋人"」
その疑問に答えるように、発音の良い快斗の声が響く。
「……白い宝石らしいぜ」
快斗の簡潔な説明に、青子ちゃんと紅子ちゃんの三人でふぅんと頷く。
「詳しいのね」
紅子ちゃんの嫌味っぽい言葉に首を傾げ、快斗を見やる。
快斗は呆れたように「テレビでやってたんだよ」と呟いた。
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「ホントだ、白くて綺麗……」
目の前で静かに佇むその宝石は、まるで怪盗キッドのように真っ白で。
月が似合う怪盗キッドと、"月の恋人"………"月の恋人"は怪盗キッド?
そう思うまでに、その宝石は怪盗キッドを連想させた。
すると…少し離れた所に、鋭い視線で周りを観察する少年を見つけた。
その少年は、どこかで見たことがあるような気がして……
でも思い出せなくて。
まぁいいや、ととくに気にすることも無く、予告時間を待ち続けた。
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華美 - 木実こむぎ@Project KZ副隊長さん» 初期の頃からですか!ありがとうございます嬉しいです!これからも頑張ります〜 (2019年6月21日 19時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
木実こむぎ@Project KZ副隊長(プロフ) - うわぁぁあ( ;∀;)終わってしまった、、、初期の頃から読ませていただいてました!番外編待ってます!( ´ ▽ ` )ノこれからも頑張ってください! (2019年6月21日 18時) (レス) id: 7f9bbdec25 (このIDを非表示/違反報告)
華美 - 雨上がりのcrewさん» わわ、ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年6月19日 10時) (レス) id: 06514a18af (このIDを非表示/違反報告)
雨上がりのcrew(プロフ) - すごい。。。この作品私得←これからも更新頑張ってください!! (2019年6月16日 15時) (レス) id: 11f12a305b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華美 | 作成日時:2019年5月7日 21時