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｢んふふ、ふふ……っ！！あっはははは｣
やっと、やっとや…、A。
絶対に逃がさへん。
絶対に帰さへんで。
絶対に、絶対に誰にも邪魔させない。
そう呟いてただ呆然とする少女を抱き締め、頭を撫でる。
｢……あいつらがどう思っとるか知らへんけどなぁ、俺は目的が違うんよ｣
｢利害の一致……それが正しいんやろなぁ。俺はAと一緒にいたい。あいつらもAと一緒にいたい｣
｢でもな、それは敵同士でもあるんよ。なぁ、A｣
頬を包み、目を合わせ軽く口を重ねる。
｢……受け入れてくれてありがとう、俺たちを｣
おかげで俺の計画が成功したわ、と。
｢な、んで……｣
｢だって、グルさんたちの計画に従うと、俺が不利になるだけやねん｣
｢嫌だ、閉じ込めないで…！！！帰して、お願い、ロボロさん、お願いだから…っ｣
｢あぁ、ええなぁ。名前、名前もっと呼んでや？｣
｢なぁ、A。皆に会いたい？｣
｢……会いたい｣
｢俺と2人きりは嫌なん？｣
｢…皆に、会いたい｣
表情のない顔を少女に向ける。
｢……なぁ、A｣
｢俺がな、Aを殺せば皆に会えるで｣
少しだけ、少女の目に光が点る。
ロボロはそれを見逃さなかった。
｢……殺したるわ。俺を選ぶまで何回でも｣
遂に2人きりの世界は失敗に終わった。
｢やっと繋がったわ｣
｢……なんや、トントン｣
｢やっぱり。また殺したんか｣
｢殺してないで。死にたい言うたから｣
_______________叶えてあげたんや。
血を被るロボロ。
その笑みはただただ善意でやったと言わんばかりのものだった。
｢…俺は何回でもやるで。俺は向こうに行きたい訳じゃないねん。Aと2人きりの世界に行きたいだけやから｣
｢…最後は皆で殺し合いやろ、分かっとるわ｣
Aが俺を選ぶまでな、と歌うように消えていく。
｢………能力が無ければただの非力な人間やで｣
なぁ、ロボロ。
そうトントンは呟いた。
能力がなければ、ただの人間。
世界は崩れた。
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秋扇(プロフ) - ．さん» そう言っていただけて本当に嬉しい限りです…、！ これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年2月1日 6時) (
レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
． - こんばんは。コメントを書くのがあまり得意では無いので簡潔に申し上げますが心から好きです… (2021年1月27日 23時) (レス) id: b56d4c311c (このIDを非表示/違反報告)
秋扇(プロフ) - レイさん» ありがとうございます、長らく空けてしまっていて申し訳ありません。今後ともお楽しみいただけたら幸いです…！ (2021年1月1日 1時) (レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(咲海)(プロフ) - 嬉しいです!!ありがとうございます!! (2020年10月28日 0時) (レス) id: c05eda2bfa (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 更新頑張ってください応援してます！！！ (2020年10月27日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋扇 | 作者ホームページ：https://odaibako.net/u/sasamegoto0401
作成日時：2020年10月3日 22時
