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頭が痛い。
体も重くて、喉が乾いていた。
しかし、私を支えているものは柔らかかった。
目を開ければ見たことの無い天井。
瓦礫などは視界に映らなかった。
｢……あ、目が覚めたみたい｣
スーツの男が覗き込んでいた。
反射的に身構えてしまう。
あの時の人だ。
何故私はこんなところにいるのだろう。
記憶の錯綜。
｢久しぶり、Aちゃん｣
そこにはマフラーをした2人。
1人はトントンさん。
もう1人は、あの時の侵入者。
｢トントンさん、あの、ここは…｣
｢…すまん、連れてこられた｣
トントンさんが言うにはあの後スーツの男性に連れていかれた、と。
そして、互いに手を出さないという約束の元ここにいるという。
｢そんなに警戒しないでよ〜｣
ここには俺とコンちゃんの2人しか居ないから、と。
｢自己紹介が遅れてごめんね。コンタミって言います｣
そう言って微笑んだ。
｢らっだぁです｣
ぴこん、と効果音が付きそうな挨拶だった。
｢目が覚めたんや。早く帰らせてくれませんかねぇ｣
｢ダメでしょ。…今向こうも大変そうだしさ｣
俺の国民は強いよ、と自慢げだった。
｢じゃあ、二人揃った訳だし単刀直入に聞くね｣
_______________死ぬか、この国で生活するか。
｢どっちがいい？｣
口元に笑みを浮かべていた。
しかしその目は笑っていなかった。
｢…帰らせて、くれないんですか…？｣
｢あ〜……Aちゃんは考えてあげてもいいけど…トントンさんはなぁ｣
もう現世には家無いだろうし、と。
｢ぇ、｣
｢え、って……望めばすぐに返してあげるよ｣
_______________現世に。
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秋扇(プロフ) - ．さん» そう言っていただけて本当に嬉しい限りです…、！ これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年2月1日 6時) (
レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
． - こんばんは。コメントを書くのがあまり得意では無いので簡潔に申し上げますが心から好きです… (2021年1月27日 23時) (レス) id: b56d4c311c (このIDを非表示/違反報告)
秋扇(プロフ) - レイさん» ありがとうございます、長らく空けてしまっていて申し訳ありません。今後ともお楽しみいただけたら幸いです…！ (2021年1月1日 1時) (レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(咲海)(プロフ) - 嬉しいです!!ありがとうございます!! (2020年10月28日 0時) (レス) id: c05eda2bfa (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 更新頑張ってください応援してます！！！ (2020年10月27日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋扇 | 作者ホームページ：https://odaibako.net/u/sasamegoto0401
作成日時：2020年10月3日 22時
