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図書室へ向かう途中。
突然大きな爆発音。
城内に警報が鳴り響いた。
｢え、｣
窓ガラスが割れる。
建物に罅が入っていく。
咄嗟に目を瞑り頭を隠す。
｢…っ！｣
_______________ロボロ！！！
最後に、シャオロンさんの声。
痛みを待ったが、襲ってくることは無かった。
恐る恐る目を開けると、橙色に包まれていた。
｢っぶなぁ……大丈夫か、Aちゃん｣
｢ロ、ボロさん……｣
｢シャオロンにお礼言っとくんやで、俺は気づけんかったから｣
｢はい、……シャオロンさんは、大丈夫ですか？｣
声が聞こえたということは近くにいたのだろう。
｢大丈夫やで、ほら｣
そう言って一つの画面を指さした。
そこには、既に崩壊した建物の壁と側に立つシャオロンさんの姿があった。
するとロボロさんは、小さな機械を取り出した。
｢これに向かって喋るんや｣
そう言って耳につけてくれる。
｢…あ、あの｣
｢A？大丈夫やったん？良かったぁ…間に合ったんやな｣
早めに会おうと思って歩き回っとってよかったわ、と。
｢……シャオちゃん、ありがとう｣
以前と同じように、彼の前での私を表現する。
すると、機械越しに嬉しそうな声が聞こえた。
｢もうええやろ｣
そこまで聞くとロボロさんに機械が取り上げられる。
｢そこまでや、シャオロン。……爆発した方の援護に回ってくれへん？……暴走したらしい。もしかしたらあの人らが何か手を加えたかもしれへん｣
真剣な声音。
聞いてはいけないのかもしれない。
そう思い視線を外した。
改めて辺りを見渡す。
初めて見る、沢山のモニターがある部屋。
そこには他にも崩壊した場所が映し出されていた。
まるで、爆発が続いて起きたかのような跡。
そして、さらに爆発が起こる場所。
｢Aちゃんは、ここにおってな｣
｢………何が、あったんですか…？｣
｢…それは言われへん。ただここに居れば安全や｣
そう言って抱きしめられる。
しかし、私は一つの画面を見てしまった。
否、見つけてしまった。
｢あ、あの子……｣
最初から一緒にいた、あの親子。
まだ子供が幼くて、私を気にかけてくれていたお母さん。
その子の首元は、真っ赤に染っていた。
｢なんで、…あの子、｣
最後まで言い終わることが出来なかった。
｢なぁ、それは見たらあかんよ｣
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秋扇(プロフ) - ．さん» そう言っていただけて本当に嬉しい限りです…、！ これからもどうぞよろしくお願いいたします。 (2021年2月1日 6時) (
レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
． - こんばんは。コメントを書くのがあまり得意では無いので簡潔に申し上げますが心から好きです… (2021年1月27日 23時) (レス) id: b56d4c311c (このIDを非表示/違反報告)
秋扇(プロフ) - レイさん» ありがとうございます、長らく空けてしまっていて申し訳ありません。今後ともお楽しみいただけたら幸いです…！ (2021年1月1日 1時) (レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(咲海)(プロフ) - 嬉しいです!!ありがとうございます!! (2020年10月28日 0時) (レス) id: c05eda2bfa (このIDを非表示/違反報告)
レイ(プロフ) - 更新頑張ってください応援してます！！！ (2020年10月27日 21時) (レス) id: 409dd9da63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋扇 | 作者ホームページ：https://odaibako.net/u/sasamegoto0401
作成日時：2020年10月3日 22時
