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｢頼ってくれて嬉しいわぁ｣
視界に映ったのは、金色ではなく布面が外された綺麗な桃色だった。
それを見て、さらに涙が溢れる。
嗚咽を漏らしながら、縋った。
その間、静かに背を摩ってくれた。
右手に添えられた手に赤が滲んでいた。
｢…っ、ごめんなさい……、｣
謝罪を述べる。
怖くて、仕方がなかった。
死ぬんじゃないかって。
殺されるんじゃないかって。
あの言葉で、気が触れてしまいそうで。
あの目が怖かった。
苦しめば苦しむほど、愉悦に浸るあの目が。
拒んでも、伸びてくるあの冷えた手が。
｢落ち着いた？｣
｢……ありがとうございました、ごめんなさい｣
｢ええで、気にせんといてな｣
すると、ゆっくりと立ち上がる。
｢俺はやる事あるんやけど…ここにおってもいいし自分の部屋戻ってもいいし…どうする？｣
そう、投げ掛けられる。
正直な所、もう外へは出たくなかった。
あの紫色の人もいるかもしれない。
逃げてしまったから、コネシマさんが探しているかもしれない。
そして、一人も嫌だった。
｢…ここに、居てもいいですか……？｣
そう呟くと、驚いたように、嬉しそうに笑った。
そうして屈むようにして抱きしめられる。
｢気が済むまで、ずっと居ればええよ。ずっと、外にも出ないで、2人だけの世界で生きても｣
今はその狂気を孕んだ言葉すら、すんなりと受け入れられた。
只管に疲れてしまった。
もう、何も考えたくなかった。
冷えた体には、暖かすぎる体温だった。
｢じゃ、隣におるでなんかあったら呼んでな？｣
さっきみたいに、と。
そう言って離れていった。
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優兎 - ファァァァァァ!!!!!!!!!(至福のブリッジ) (2021年9月11日 20時) (
レス) id: c9c6e784ca (このIDを非表示/違反報告)
秋扇(プロフ) - おれたぬきさん» コメントありがとうございます…！ 楽しんでいただけているようで何よりでございます、これからもどうぞよろしくお願いします…！ (2020年10月4日 19時) (レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
おれたぬき - はぁ…(幸せのため息) (2020年10月4日 19時) (レス) id: 3f15dcefd5 (このIDを非表示/違反報告)
秋扇(プロフ) - 奏さん» 恐縮です…ありがとうございます…！ 今後とも楽しんでいただけたらと思います！ (2020年8月29日 8時) (レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - くぁwせdrftgyふじこlpgz4nb旗NASA((((((神すぎて語彙力が亡くなりました (2020年8月29日 8時) (レス) id: 31caf2c9fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋扇 | 作者ホームページ：https://odaibako.net/u/sasamegoto0401
作成日時：2020年8月13日 23時
