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【黄色】
｢嫌やっ！！｣
おい、と貴方が離れた空間を切る手。
｢なんでや、なんでAが死ぬんや｣
可笑しいやろ、と感情的に吠えました。
｢……なんで、なんでなん……？？あいつら殺したら、戻ってくるん？｣
シャベルを片手に立ち上がります。貴方を失った彼は狂気に蝕まれました。
｢ちゃんと、元通りにするから｣
いつも通りの笑みを浮かべて、貴方がいるように。
｢また、俺に笑いかけてや？｣
貴方がこの世界で笑えるように。
【桃色】
｢最後の言葉も遺してくれんのか｣
寂しそうに跡をなぞります。
そこには何も残ってはいませんでした。
｢多分な、俺思うねん｣
ゆっくりと貴方と同じ場所へ行き、背を向けます。
｢一緒の世界に行ったら、隔たりなくなるやん｣
彼が言わんとすることは貴方には伝わりました。
彼はゆっくりと風に体を任せます。
｢…声、聞かせてな？｣
貴方とまた言葉を交わせるように。
【黄緑色】
｢は…？…、！｣
ばいはい、の言葉と共に消える貴方に手を伸ばす彼は何かに恐れているようでした。
しかし、届かなかったという事実だけ貴方はこの世に遺していきました。
｢嫌や、…なんで、なんで守られへんかったんや｣
瞳を震わせ、自分の手を見つめます。
徐にナイフを取りだし決意をした瞳に変わります。
どこか、儚い雰囲気的が漂いました。
｢俺、強いねん。知っとるやろ｣
首筋に。
｢…どこの世界でも、俺が守るから｣
貴方を二度と失わなくて済むように。
【茶色】
｢……そうですか｣
それが貴方の選択なら、と寂しそうに呟きます。
彼は決して生きることを貴方に強いることは無いでしょう。
｢一つだけ、言いそびれたことがあったんですよ｣
そう言って貴方が立っていたであろう場所に立ち、空を見空けます。
｢私は臆病ですから、伝えられませんでしたが｣
自虐的な笑みを浮かべて手を伸ばします。届かなかった手を。
｢…貴方は素敵な人です。この世界で1番｣
貴方が決して忘れられることがないように。
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秋扇(プロフ) - ロアさん» かしこまりました。喜んで書かせて頂きます。お気遣い痛み入ります。更新までもう暫くお待ちいただけますと幸いです。 (2021年11月19日 22時) (
レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 秋扇さん» 返信ありがとうございます。リクエストの件、了解しました。では、主人公が悪夢を見た主役の話を聞く、と言うのが読んでみたいです。作者様のペースで大丈夫ですので、よろしくお願いします。 (2021年11月18日 15時) (レス) id: 16ef5a014f (このIDを非表示/違反報告)
秋扇(プロフ) - ロアさん» コメントありがとうございます。お褒め頂き大変嬉しく思います。リクエスト等受け付けておりますが更新までお時間いただくと思います。それでも差し支えなければどうぞお申し付けくださいませ。 (2021年11月18日 5時) (レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
ロア(プロフ) - 初コメ失礼します。こちらの作品に出会えた事を心から感謝したいです。この作品と作者様の甘やかで、静謐な空気を感じられる文章が大好きです。また、リクエストなどは受け付けておりますでしょうか？不躾ですが、お答え願えると幸いです。長文、失礼致しました。 (2021年11月17日 16時) (レス) id: 16ef5a014f (このIDを非表示/違反報告)
秋扇(プロフ) - 鹿野ユズナさん» お久しぶりです。リクエスト、そして応援ありがとうございます…！喜んで書かせていただきます、更新頻度はゆっくりですがお待ちいただけると幸いです。お褒めの言葉、本当にありがとうございます。 (2021年7月4日 8時) (レス) id: a73cd4cc12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秋扇 | 作者ホームページ：https://odaibako.net/u/sasamegoto0401
作成日時：2021年3月28日 0時
