【図書館戦争】おりじなる (ページ7)

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事件は食堂で……？ページ7

昔の、あたし……？

「テレポートの話きいただろ？」

あー、あれね。
確かあたしは男子含めて7位でかなりよかったの腕立てやらされたり、無駄にしごかれたっけ。

でも、それは篤さんの愛……

やだ、こんな事言ったら柴崎にまた言われちゃう。

「うん」

「まぁ、時期にわかるさ。例の訓練お前も参加だろ？」

「うん」

あたしにクマ殺し笠原といういらぬあだ名が着いた例の野外訓練……

あれ以来初めてだもんなぁ、

え、え、え？って事は？

「A特殊部隊入り決定!?」

「さぁな」

篤さんが不敵な笑みを浮かべる。

Aside

「郁せんぱーい！」

訓練の休み時間、
憧れの郁先輩を見つけた。

「あ、お疲れ！ A」

「きいて下さいよおー！教官がひどいんですぅー！あたしばっかりしごいてきて。。。」

あっれ？後ろのちょい下から視線……

「げっ！教官ｯ！」

「あ、篤さん！」

「教官の愚痴は教官のいないところでするんだな。俺は小牧みたいに優しくないかはそれが選考に影響しないとも限らないぞ」

そう言って郁先輩の隣に座った。

「ちょ、篤さん。Aはあたしみたいな事情ないんでしょ？もうちょい優しくしてあげてよ」

「いいんだ。お前も付いてこれただろ？付いてこれないようなら図書隊(ここ)にはそんな奴いらない」

「いいましたね!? 教官！わかりましたｯ！あたし絶対辞めませんから！」

フンッ！

あたしは踵を返しその場を去った。

絶対辞めないんだから！

郁side

わ、あたしそっくり。

「ククククク」

「こ、小牧教官……」

「笠原さんそれそろそろ辞めない？柴崎さんもそう呼んでるけどさ」

それ以外だとなんか違和感が……

それよりあたしは今ある問題を抱えていまして、

「郁先輩！」

わ、きた、きちゃった

「あ、篤さん、」

「あ？」

篤さんは知らない、
こんなあたしに追っかけが付いちゃってるって事を……

真一side

いたいた！郁先輩！

「先輩っ！お隣いいですか？」

「えっと、ここにはあ、柴崎がくるのよ……柴崎ー！」

ちょうど見えた柴崎先輩を無理やり呼ぶ。
あ、手塚先輩も一緒だ。

「よ、笠原！」

「柴崎～ここきてー！」

柴崎先輩は綺麗だし可愛い。
郁先輩より確実に。
でも俺は郁先輩が好きだ。

俺、嫌がられる事したか？

「あたしなら光とあんた達の前に座るわよ？真一クンどーぞ！」

「ありがとうございます！」