【名探偵コナン】僕の幼馴染はFBIと棋士と高校生探偵で想い人は公安警察官 II

携帯で通報【現在】 ページ31

降谷 side

それとも、本当のトップ群が別である……

例えば、1群2群3群とある中の3群の中のトップ10と考えればスムーズかもしれない。

こんなに使えない奴を中枢に置く組織では無いはずだ。

「わかった。こっちは例の女子高校生と一緒だ」

『大丈夫ですか、彼女。怖がったませんか？』

フッと思わず笑ってしまった。
場違いにも程がある。

Aさんが不思議そうな顔で首を傾げた。
風見の話をしっかり聴く為、向こうの話はシャットアウトしている。
何を話してるかはわからない。
メールは打ち終わったのだろうか？ スピーカーで無くなっている。

『？ 降谷さん？』

「あぁ、すまない。彼女は問題ないよ。俺より働いてくれているんじゃないかなぁ。特に子ども受けが良いよ」

『そうですか……では、我々と、警視庁のSAT・SITそれから消防と救急ですかね、そちら病院ですけど、見回り含めたら外に運んだ方が早いですね』

流石は俺の部下。

「あぁ、そうしよう。110番はAさんが行ってくれている。問題無いだろう。この電話は一応繋げておくがいつ切れてもおかしくない。把握してくれ」

『承知致しました』

確か、バッテリーがあった。
それをスマホに繋ぐ。
電波遮断機でなく、バッテリーの残量問題で切れたら話にならない。

Aさんの方もかたがついた様だ。



Aside


『はい、110番。事故ですか事件ですか』

すぐに相手は出る。
さすが、警視庁通信指令センター！

「事件です。米花警察病院内でテロ事件発生。犯人2人被弾。犯人の総数不明。目的不明。デストリーを名乗っています。電波ジャックできる機械を所持している模様、次回はいつ電話できるか分かりません」

なるべく、質問をされない様な言い方をする。

そして、言いながらメールを打ち込む。
届くか分からないけど、秀兄達にメールを送る。

もしかしたら、

『テロ事件の可能性ですね。テロ対策総合本部に繋ぎます』

「はい」

少し、時間がある筈。急いで文字を入力する。
いつ繋がっても良い様にスピーカーだ。

零さんがチラとこちらを見て、すぐ自分の電話にシフトした。

大介が不安そうな顔で僕を見上げるからそっと頭を撫でる。

『はい、こちらテロ対策総合本部です。デストリーによるテロ事件の可能性と伺いましたが』

「えぇ、テロです。銃火器をメインとした武器を所持した武装集団です。人数はそれなりに、目的は分かりません」

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