【名探偵コナン】黒の極秘事項~私が信じていた組織はただの犯罪組織でした~ (ページ10)

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Episode TOW-5 ページ10

「これ、〈きゃっつあい〉ってのだよね？すごーい！」

「そおよ！おじ様が見つけてきてくれたの。白くてきれいだから、お名前通りで美雪ちゃんにピッタリだからって。クリソベリルキャッツアイって言って、王道中の王道なのよ！それは中でも特にすごい、ミルクアンドハニーと呼ばれる乳白色の強い光の筋が確認出来る、最高級品なのよ！」

まぁ、全部おじさまから聞いた事なんだけどねー！

そう言って、園子ちゃんは頭をかいた。

御令嬢らしくない、無邪気で明るくて良い子と評判だった。

「これは、さつきちゃん」

そう言って次々にプレゼントを開ける。

最後のひとつの箱になった。

「あれ？これは誰だっけ？ごめんなさい。どなたが下さったの？」

美雪ちゃんは丁寧な子だった。

会場はざわめく。

美雪ちゃんの家のSPが動いた。
ぱぱの仕事を手伝ってるから、そういう人達を見抜くのは得意。

逆に、犯人っていう悪い人も。

「ま、いっか。サプライズかな？開けちゃおう」

「お嬢様！！！」

SPの声は遅かった。
私は、犯人と思う人の物に向かい、スーツの袖をツンツンと引っ張る。

ドーーーーーーンという爆発音と共に白い煙が立ち込める。
私にとっては、見慣れた景色だから、何も、驚かないけど、他の子達はビックリして泣き出した。

「あなたがやったんでしょう？」

そういって、引っ張った袖を見上げる。

見上げられた顔は引き攣っていた。