29話 ページ31
その後寄り道はせずに家までたどり着き玄関のところで右往左往していた
怒られるのが怖い、それだけの理由で
「た、ただいま帰りました〜」
決心をつけて玄関の扉を開けたはいいが無意識で声が小さくなっていた
「あ、あれ？ただいま〜」
てっきり怒号と鉄拳が飛んでくるんじゃないかと思っていたが返事がなかった
「おかしいなぁ、Aさんのおかえりですよ〜？」
普段であれば即怒られることをふざけて言うも返事がない
「う〜ん？居ないのかな、よかったぁ」
とりあえず怒られることはなさそうだとわかると心が軽くなりにリビングに直行する
「ん、なんだこれ」
リビングのテーブルにメモ書きが置かれていた
“A、朝から出かけたの?携帯部屋に置き忘れてたみたいだから帰ってきたら連絡してください。
お父さんとお母さんは隣県の親戚のところに行く用事ができたので帰るのは夜遅くか明日になると思います。
ご飯は自分で作って食べてください。母”
「ふーん………いや私焦る必要どこにもなかったんじゃん！！」
なんならもうちょっとベル姉と一緒にいれたじゃん！！と叫びながらｽﾊﾟｧﾝとメモを床に叩きつける
完全な八つ当たりだがこのなんとも言えない感情を吐き出す方法がわからなかった
はぁはぁ、と肩で息をして冷静になろうと酸素を取り入れる
叩きつけた紙を拾いぐしゃぐしゃに丸めてゴミ箱に投げる
「よっし完璧」
見事な放物線を描きスコーーーンッとゴミ箱に入った母からのメモを見て少しすっきりした
「ふぅ、お母さんに電話するか」
メモに連絡をしろ、と書いてあったので遅くなって怒られないうちに連絡してしまおう、と自分の部屋に戻り携帯をいじる
「そうだ、ベル姉の連絡先」
少し忘れかけてしまっていたベルモットへのアドレスを忘れずに登録する
「ベ、ル、モ、ッ、ト、お、姉、様、っと」
ご丁寧に最後にハートマークを付けて登録をした。
「これはもう最強だわ」
ぼふん！と音を立てながらベッドに横になる。
何が最強なのか全く分からないが大満足である。
「あ、やべ、お母さんに電話」
やれと言われたことを別のことをやった瞬間すぐ忘れてしまうのは自分の悪い癖だとは思う。
この後ちゃんと電話したにも関わらず30分間怒られるのはまた別の話である。
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明里香(プロフ) - こころさん» 承知致しました。丁寧なご説明有難うございます。頑張ってください。応援しています。 (2020年6月14日 16時) (携帯から) (
レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
こころ(プロフ) - 明里香さん» ご丁寧にありがとうございます。年齢等に関しては作り始めた頃、警察学校組の時系列を詳しく把握しきれてなかったため原作と矛盾が生じたと思います。今後少しずつ書き直して辻褄を合わせようと思います。それまではそのような設定だと思い読んでくださると有難いです。 (2020年6月14日 13時) (レス) id: a5e5a050b5 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - すみません。気になることがあるのですが、警察学校組は大卒で入校していたはずです。原作では29歳で夢主とは2歳差で、この物語だと19歳で入校していることになりますが、この物語ならではの設定ということでよいのでしょうか？ 長々と失礼しました。 (2020年6月14日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 私が死んだ日の話、誤字がありました。「打たれた」ではなく、「撃たれた」です。 (2020年6月14日 12時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
由羅(プロフ) - 面白いです。ただただ面白いです。どうしてくれるんですか？私爆笑しすぎて酸欠になりかけたんですけど。 (2020年2月9日 21時) (レス) id: a829207c12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こころ | 作成日時：2018年3月17日 2時
