上鳴の嫉妬

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負けページ5

正確に言うと、私を倒したのは峰田ではなく3人である。そんなことはルールにはないため何も通用しないが！！

「よりによってお前が勝つのかよぉ～」

大きなため息をついて枕を抱えながらベッドに横たわる。

「お前ら元からこれを計画してたんだろ！ぜってぇ許さないからな」
　
キッと3人を睨み付けるも

「ルールはなし。そう決めたんだからねぇ上鳴くん」
「何やってもオッケーですねぇ峰田くん」
「そういうことですわAさん」

勝ち誇った顔で最後に峰田がこっちを向いて決め台詞を吐いた。

「ぁぁぁあ！！もうわかったよ！！！」

こいつまだニヤニヤしてる

「ご要望はなんですか！！！何食べたいの！！ハー○ンダッツ？？？それともモノマネでもしろと？？？」

やけになって願望聞いてると、まだ勝ち誇った顔をしてる峰田が言った。

「1分間のくすぐり地獄でどうだ！」

………………は？？？？くすぐり？？

「え？1分間くすぐられれば終わるん？」

驚きすぎて横たわっていた体を勢いよく起こした。

「おうよ」
「俺は優しいから途中で10秒休憩の時間をやるさ」

果たしてそれは優しさと呼ぶのだろうか峰田くん…

でも私にはそんなの全く関係ないこと。

なんでって？私には策がある。なんせ私の個性は"バリア"。小指と小指を結んだら自由にバリアを張ることができる。バリアの薄さ、硬度は自由に変えられる。ルールはなしってことはつまり個性を自由に使えるってこと。始まって1分間自分の身にバリアをまとってしまえばいい話よ！

私って天才。これで乗りきろう。手を後ろにでも組んでおくなり、布団にうずめとくなりすればバレないだろう。