十七話 ページ18
｢なんていうか〜、夏ちょっとアゲすぎちゃったな〜って自覚あって〜。
夏休み明けてこのテンション保てるのかちょっとマズイっていうか。
こんなにラブラブでこの先どうすりゃ？ってなもんで。どしたらいいっすかね〜☆｣
やっぱり相談風自慢じゃないか！！
｢おっ落ち着け！そのトイレットペーパーでどうするつもりだ！！
つまり……次のステップへと進む為に何かしらの切っ掛けが欲しいと？｣
｢次のステップ……？えーっと…まぁだいたいそんな感じっていうか。｣
｢会長…！！もうコイツ次のステップとかないんじゃないですか？行くとこまで行ってるんじゃないですか！？｣
｢いやいやまさかまさか。あいつら付き合ってまだ四ヶ月でそんな神聖な行いを……｣
｢いやもう神ってる。神っちゃってますよあの感じ。｣
｢いやいや、まだ神ってないでしょ…｣
くそっ、僕だってA先輩とそういう事……
いや、なんか犯罪臭するから想像すんのやめとこ。
A先輩みたいなロリっ子……あぁあもう想像しちゃったよ記憶から抹消しなきゃ！
｢どうします？このままだと神々の世界について延々と御神託を受ける事になりますよ。
傷が浅いうちに処理しときますか……？｣
｢だからトイレットペーパーでどう処理するつもりなんだよ！｣
｢夏休みって最高ですよね。学校なんて永遠に始まらなければよかったのに。｣
｢そ、そうか……｣
｢会長も夏休みエンジョイしたんですよね？どうでしたー、色々聞かせてくださいよぉー｣
｢俺はひたすら勉強とバイトの毎日だったよ。まぁ最後だけ生徒会の皆で花火見に行った位で……｣
｢え？それだけ？｣
｢それだけ。｣
｢女の子とデートしたり｣
｢してない。｣
｢うっへー！なんかすんません！｣
ギリギリとトイレットペーパーを構える会長。
｢会長！！落ち着いて！！そのトイレットペーパーでどうするつもりですか！！｣
｢君は？｣
｢え、僕ですか？｣
急に話題を振られたのでびっくりして、思わず背筋が伸びる。
｢僕は…朝起きてA先輩と遊ぶかA先輩と課題済ましたりして……
んで家帰ったらA先輩とチャットかビデオ通話しての毎日でしたね。｣
｢へー！まぁまぁエンジョイしたんだ！｣
｢まぁ、はい……｣
｢……石上もそっち側の人間だったんだな……｣
こちらに向かってトイレットペーパーを構える会長。
｢えっ！？なんの事ですかっ、会長っ！？｣
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作者名：白米 | 作者ホームページ：http://http://uranai.nosv.org/u.php/hp/13ec41960d1/
作成日時：2021年3月10日 23時
