“元”不登校様は告らせたい【不登校ネタ】 (ページ4)

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五十話ページ4

｢心理テストしませんか？｣

｢またなんか借りてきたのか？｣

｢はい！第三弾が出てて、面白そうだったので借りてきました！｣

『前にもやった事があるんですか？』

｢ええ、まぁ｣

きっと私が登校を始めるより前の事だろう。

｢ええとですね～…
あなたは、とあるプロジェクトのリーダーです。
サブリーダーに信頼のおける、Aさんに頼みました。
しかし、Aさんは、Bさんを推薦しました。
あなたから見て、Bさんは、どんな人ですか？｣

サブリーダーか……

｢私は…そうですね、とても天真爛漫な……藤原さんみたいな人でしょうか｣

｢私みたいなですか？えへへ、えへへへ～｣

何をニヤニヤしてるんだろうか……

｢俺は……そうだな。冷静沈着で品があって、教養のある人かな｣

副会長みたいな人か。

｢僕は…プライドが高くても、心の底では優しくて可愛い所もある人ですかね。｣

そんな人いるんだろうか……

｢頭のキレる人です。推薦する理由は、それ以外要りません。｣

｢Aちゃんは？｣

『私は……誰でしょうか、観察力のある人ですかね。
メンバーの事をよく見ててくれないと始まらないですから。例えば、そう……』

石上みたいな。

と言おうとした私の口は、脳に待ったをかけられた事で止まった。

あの藤原先輩が面白がるようなテストだ。どんな結果があるかわからない。

ここで答えるべき人名は異性じゃない。同性であるべきだ。つまりこれに続く言葉は……

『副会長のような人でしょうか』

これだ。

｢えーと、答えは……
あなたは、Bさんのような異性を好きになる傾向にあります｣

……あっぶなかったぁぁぁぁぁあ！！！！！よくやった私の脳！流石！優秀だわ！！！

｢確かに、Aちゃんの好きなタイプと合ってますね～｣

｢えっ、藤原先輩天羽の好きな人知ってるんですか？｣

｢ええ！意外と身近にいますよ～？｣

『藤原先輩、それ以上ヒントを与えないでください』

｢えっ！？私、知らないです！｣

『知らなくていいのよ。さ、早く続きやりましょ』

｢はーい｣