オーエル3 (ページ22)

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和「おまっ、すげぇ泡跳ねたぞ今笑」

駿「にのの顔泡ついてるー！」

和「仕返しだコラっ！！」

相葉さんたちが火起こしに繰り出される中俺は駿と洗い物を選んだ

いやそりゃまさか日陰だし汗かかねぇし汚れねぇし..なんて理由で選んだわけじゃねぇよ？

ほら、子供1人にやらせんのは危ないじゃん？

だからよ？

付き添いよ、付き添い

..にしてもこいつちゃんと洗い物出来んだな

手伝ってんだろうなぁ、いつも

偉い偉い、にのちゃん尊敬

駿「にのもAのことすきなの？」

和「ん？何だ急に」

何急に

子供って急に前振りもなく突拍子も無いこと聞いてくるよな

駿「潤兄も智もAが好きなんだって」

和「.....」

駿「駿がAと結婚するのに」

和「...さっきここで大野さんと話してたのってAの話？」

駿は少しだけシュンとしながら頷いた

Aのこと好きなんだな

てか、さっきのはそういうことか

やだね、こうも勘が鋭いと

気付きたくないことにもすぐ気付いちゃう

あの人がさっき泣きそうな顔であそこに立ってたのは、やっぱり大野さんが理由か..

そんな大野さんはいまTシャツをさらに肩まで上げて火起こしを頑張ってる

和「安心しな、俺はライバルじゃねぇから」

駿「ほんと？」

和「おぅ笑」

駿「にのだいしゅきー！」

和「駿ならもっと美人と結婚できそうだけどな笑」

駿「Aがいいのー！」

そっか、と濡れた頭を適当に拭いて頭を撫でる

やっぱさ、諦めるとか無理だわ

俺の好きな人はさ、

俺になんてこれっぽっちも興味なくて

いつもどこか切なげで、儚くて

信じられないくらい綺麗な

お前の母ちゃんなんだよ