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「ねぇ」
翔「ん？」
「私が来る前ってさ..どんなだったの?ここ」
翔「Aが来る前?んー普通だよべつに笑」
翔くんがグビッと酒を喉に流しこんだ
「でも今とは違うでしょ?」
わかってる
自分でも相当面倒な質問をしてること
だって今の私すごく面倒くさいもん
翔「んー違う...のかな？あんま気にしたことないけど笑 なんで？」
「ううん、笑 気になっただけ」
はぁ、やめようやめようこんな質問
私の中で起こってる負の感情も消えてしまえ、とまた酎ハイを一口流し込む
翔「...えっと、」
「...?」
翔「俺はAが来てくれて嬉しいと思ってるよ?」
翔くんを見ると、照れ臭そうに頭をぽりぽりと掻いていた
翔「ごめん、すげぇ見当違いな答えだったら恥ずかしいけど....笑」
「....」
翔「でもこれは本音..笑」
翔「Aが来てくれてよかった」
目を見てはっきりそう言われて、胸がギュゥってなった
翔「ここに来てくれてありがとう」
嬉しくて泣きたくて、すこし心臓がくすぐったい
下を向いたら涙が溢れてしまいそうで、ちらりと視界に入った月を見る振りをして立ち上がり誤魔化した
「...私こそ、ありがとう」
小さな窓の外に映る小さな月を見つめる小さな背中
その背中がいつもよりも小さく、寂しく見えて
あぁ、この手で腕を引いて
この腕の中で包み込んであげられたらな
きみが寂しくないように
悲しくないように、
そんな感情忘れてしまうくらいのたくさんの愛情と安心をあげることができるのに
ちっぽけな俺は、彼女の名前を呼ぶこともできない
ただその後ろ姿を見るだけ
空になった缶を少し強く握ると、バコっと潰れる音が響く
翔「月が綺麗ですね....、なんてな」
自分の無力さとチキン加減にはいい加減笑えてくる
「ん、何か言った?」
翔「ん？なんでもないよ笑」
あぁまた一つ、
君に伝えたい言葉は溢れているのに
ちっぽけで弱い俺は、
今日も目の前で言葉を飲み込むんだ
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ちゃんまい(プロフ) - 新しく恋したにのと結ばれてほしいけどそれまで主人公が辛い思いをするなら、たぶんきっと早い段階で好きになってくれた翔くんや潤くんどちらかと結ばれてほしいって思うし、でも気持ちをストレートに言ってくれる智くんもずっと近くにいた雅紀くんもいい！ (2019年6月24日 9時) (
レス) id: b08c1cfdbb (このIDを非表示/違反報告)
まゆみん(プロフ) - にのと結ばれますように。 (2019年6月22日 5時) (レス) id: 092a98dfdf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちゃろぱ | 作成日時：2019年5月25日 2時
