オーエル (ページ5)

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「お邪魔します.....」

中に入るとその広さに圧倒された

まるでペンションのような木製ベースのお家

ほのかにする木の香りはなんだか懐かしく感じた

雅「今誰もいないんだけど、そのうち帰ってくるからまた紹介するね」

想像していた家とは違いすぎて、「私ここで暮らすんだぁ」となんだか他人事のように思えてくる

雅「とりあえずその荷物とか部屋持ってこっか」

階段の前まで行くとまーくんが当たり前のように私のキャリーを持ち上げてくれた

こういうところが昔から変わらない優しい人

「え、ここ私だけの部屋？」

雅「俺も最初きたとき同じこと言った笑」

「広すぎない？」

ベッドもダンスもクローゼットも常備されていたおかげで私はこのキャリーケースとボストンバッグだけで来れた

雅「この部屋はもう好きに使っていいから」

「.....まじか」

知れば知るほどこんないい条件の家、裏があるのではと探ってしまう

いつのまにかまーくんも闇の仕事に手を染めてるのでは、、

雅「ん？」

「....いや、なんでもない」

雅「じゃ、誰か帰ってきたらまた紹介するからさ！適当に部屋でくつろいでて」

「...はい」

雅「ちなみに俺の部屋一番左ね」

「了解しました」

まーくんが出て行き、広い部屋に一人きりになる

改めて部屋を見渡してゆっくり息を吐いた