検索窓
今日:2 hit、昨日:26 hit、合計:17,580 hit

御褒美 ページ9

『無理です死んでしまいます。』


中「はぇよ!!まだ始まったばっかだろ!?」


『いきなり手合せなんて無理ですよ!!』



さすが中也さん、めちゃくちゃ強い。

でも手加減してくれるのありがたい…



中「首領からの命令でやっているが、手前これからやっていけるか?」


『…………無理かも。』




倒れて地面に体を密着させる。

下から見る中也さんかっこいいなぁ。



中「おいそろそろ休憩終わりな、再開すんぞ。」


『早いですよー、もうちょっと休憩。』


中「駄目だ、起きろ。」



嫌々ながらも立ち上がり中也さんと向き合う。

私の心を読んだのか中也さんがある提案をする。



中「俺から一本取ったら美味いモン食わせてやるよ、どうだ?」


『やります!!』


中「うっし!その気でこい!!」


『いきます!』



間合いを取りつつ中也さんに近づく、近接攻撃が得意な彼なので近づいて終わりじゃない。

私は力もあまり強くない、なので中也さんから武器として小刀を渡された。


銃と違って扱いが難しく、相当近づかなければ当たらない。

だが、刺さればほんの一瞬でもダウンさせることができる。

利点は軽い、そして切れ味がとても良いことだ。



中「分かってるみたいだが俺に近づいて終わりじゃねぇぞ!もっと相手を錯乱させろ!!」


『あーもう!!動かないでくださいよ!!』


中「すげぇ理不尽。」



こんな時でも余裕で笑う中也さんが羨ましい。


何度も何度も隙を狙い、そして攻撃を避ける。

そんなことをずっと繰り返して頭が少し混乱してくる。



『(全然無理じゃん!どうすれば……そうだ!)中原さん!!』


中「なんだ?ギブか?」



深呼吸をして立ち止まり言う。



『二度目はなくってよ!!』


中「…はぁ!?なんで手前がそんなこと知って……!」



中也さんの気が一瞬だが緩んだ、その一瞬を見逃さない。

やっとできた反撃のチャンス、中也さんに一気に近づき小刀を思いっきり振りかぶる。



中「はっ!そんなのすぐ避けられ…」




この一瞬をどれだけ待ち望んだか、口が自然と緩み笑っているような顔になる。

小刀から手を離し振りかぶる体制から相手の腹に潜り込むようにする。



『引っ掛かったのは貴方ですよ!中原さん!!』



中也さんのお腹にタックルし押し倒した。



『ふぅ、私の勝ちです!!』

見つめる→←見極める【中原中也Side】



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (66 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
117人がお気に入り
設定タグ:文スト , 愛され , 中原中也
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

天音(プロフ) - 江戸川乱世@「乱世さん」と呼びなさい。さん» 乱世さんありがとうございます✨ (11月22日 21時) (レス) id: ae6643b137 (このIDを非表示/違反報告)
江戸川乱世@「乱世さん」と呼びなさい。 - うへへへ、、、、好きです。 (11月22日 11時) (レス) @page10 id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:天音 | 作成日時:2023年11月12日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。