自＿殺マニアの女【文豪ストレイドッグス】【太宰治】 (ページ12)

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第9話ページ12

夢主side

敦「実は僕にも女性の氏素性は判らなくて…… 恋文を渡すべく捜しているんです」

探偵社は暇なのかな。とは云え＿＿＿これは面白くなりそうだなあ…

樋「あの女に渡す？貴方が？」

敦「えぇ……まぁ」

『ぶふっ……樋口、絶対面白い事考えてるだろうなぁ』

樋「実に形而上的な問題です。何故男性は何時もあの型(タイプ)の女性に靡くのです？」

『さあねぇ…』

樋「とは云え私は貴方を応援します人虎。女性は強く押し切られるを望むもの！心で当たりなさい。でもその前髪はきちんと切るべきですね、服も新調しなさい。あと序に目付きを鋭くして近寄り難い雰囲気を出せば完璧です」

それ完璧に芥川君だね。人虎はあれだから善いのにねえ。

「恋文を渡すのは彼ではないぞ」

『ん？』

国「花袋」

花「我が恋熱の行方見届けぬ訳にはいかぬ」

樋「何だ、恋文を渡すのは貴方ですか」

見ない顔だな、探偵社員……じゃないか。でも彼＿＿異能力者？

樋「何て云うか……人虎に輪をかけて望み薄そうな方ですね」

花「何をう！想いの深さならば誰にも負けぬ！第一貴君らはポートマフィアだろう！この花袋、探偵社を辞めたと雖も＿＿犯罪者と馴れ合う心算はない！」

『……これはまた面白い。武装探偵社を辞めたのか。矢張りあの会社は変人集いだなぁ…』