もっとそばで (ページ3)

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☆三ページ3

☆

奨「ほんとごめんね、急だったのに」

「いえ、全然大丈夫です！予定もないですし…」

祥「こんな早くメンバーとAが対面するなんて思ってもみなかったわ」

別れたはずの祥生、奨さんと共に、なぜまた一緒に歩いているのか

それはつい数分前の出来事…

〜〜〜

奨「実はさっきメンバーがピザ大量に出前しちゃってさ、俺たちだけでもすごい量になっちゃって」

祥「瑠姫くん？」

奨「そうそう…だから、もしよければAちゃんも食べに来ない？」

「えっ」

〜〜〜

と、こんな流れ。

別に断る理由もないし、夜ご飯を作る手間が省けたと思えばだいぶ楽になると思い承諾したけど…

めちゃくちゃ緊張する。

だって話によると、JO1って11人もいるって…

いや、11人対1人って孤独すぎないか？

いくら祥生が友達だと言えど、男子には男子のノリってものがあるわけで…

祥「A？」

「！！はい！？」

祥「驚きすぎ笑着いたで」

「あ、ほんとだ…」

気づけばマンションの扉の前。

いくつか部屋があるけど、その中の一つの部屋の前に立たされる。

奨「急に女の子入れたらびっくりすると思うからさ、ちょっと確認とってくるね」

「あ、はい！」

そう言って部屋に入っていく奨さん。

ここは誰の部屋なんだろう…

祥「ここは奨さんの部屋。溜まり場やねん」

私の心の詠んだかのようにすかさず答える祥生。

「そうなんだ…あ、祥生の部屋は？」

祥「俺は一個下の階！」

なんか、こう言うのいいな。

なんていうか、いつでも一緒にいるけど、ちゃんと自分の空間は確保されてる感じ。

奨「お待たせ！確認取れたからどうぞ！あんまり広くないけどゆっくりしてってね」

奨さんが勢いよく扉を開けるので、思わず鼓動が跳ね上がる。

祥「ほらA、緊張せんでええから」

「うん、ありがと…」

祥生に背中を押されて部屋の中に入る。

どうやら人数が足りない。

11人全員はいないみたいだ。

「あ…初めまして、祥生の友達のAAです。急にお邪魔してしまって申し訳ありません」

とりあえず自己紹介をしてみる。

少し辺りが静まり返った後、1人の男の人が元気な声で自己紹介をしてくれた。