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オタク少女194 ページ48

ユウくんの優しさにニコニコしていると目の前から手が伸びてきた。


そしてその手は私の頭に乗った。




ユウ「イタイのイタイの飛んでいけーーーー!?!?」



『えっ!?』




優しく飛んでけーってされるのかと思ったら、髪の毛をガシガシされて、手をカリムの出て行った方にスライドさせてた(?)



どういう仕方よ…。慣れてないんか。




ユウ「どう?痛みなくなったでしょ。」




さらに痛くなった気がしたけど、何故か自慢げなユウくんにそうは伝えないでおいた。




『子供じゃないんだから…でもありがと!』



ユウ「うん!実は僕が撫でたところの痛みがなくなるっていう不思議な力が、昔からこの手に宿っているんだよね。」



『ふーん、厨二病か。』









次の日、私たちは苦しい苦しい勉強を5時間した。まるで地獄のようだったよ…。

そして今は実技訓練の途中だ。




ジャミル「田中、昨日はすまなかった。」



『いや全然大丈夫ですよ。普通に元気ですし!』



ジャミル「……」



『それにジャミル先輩が謝ることじゃないし…。』




本当は謝ることだけど、そんなこと言ったら怪しまれちゃう。



というかもうこんな暗くなってる。もうすぐ終わるかな…。

何か口にしないと倒れそう。




ジャミル「田中、本当は…」




その時ドSモードのカリムと目があってしまった。あ…もしかしてこれやばい?



何かを察した私はジャミル先輩の後ろに即座に、尚且つさりげなく隠れた。

これはバレないっしょ!




カリム「何サボってるんだ。話している暇があるなら訓練をしろ!」



ジャミル「…すまない。」




先輩は一言そう言うと、カリムの横を通ろうとした。よしっ、この流れについていこう。


私はバレないように先輩の後ろをそそくさとついて行った。




カリム「何故無視をしているんだ。」



『ヒィィ!!』




ば…バレただと!?何故だ…私の作戦は完璧だったはずだ!




あ、冷静に考えてみると、隠れているのは前だけで横からは見え見えじゃーん。




『や、や、や、や、や、やめとぅえー!!』



カリム「何怯えてるんだ。」




神さま仏さま、どうかお許しください。私はもうハゲたくありません…。

髪の毛が大事です。














あぁ、そっか。四章のスカラビアは、髪の毛が大事だと気付かされる話だったのか…。(?)

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ゆう(プロフ) - 光華さん» そうですそうです!いつもありがとうございます(^^) (2022年10月30日 21時) (レス) id: 67b68da8e8 (このIDを非表示/違反報告)
光華(プロフ) - 夢主ちゃんの鼻歌の所って、〈捻れたリズムで踊ろう〉ってとこですか!?いつも、ニコニコしながら見てます!大好きですっ (2022年10月30日 11時) (レス) @page38 id: 50f3e04b49 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆう | 作成日時:2022年7月24日 15時

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