オタク少女なう4

オタク少女169 ページ23

『ケイト先輩、なんかごめんなさい…。仮にもお買い物中？だったのに巻き込んで。』



ケイト「そんな！謝ることないよっ…付き添いだし、あれは姉ちゃんが悪い！」




う〜ん…まぁお姉さんも恋バナしたいお年頃だよねっちょっと内容がきつかったけど！




ケイト「あ〜もう…姉ちゃんマジ嫌だー本当にめんどくさい…！」



『はは…でもお姉さんといる時のケイト先輩、なんかイキイキしてるように見えます。』



ケイト「え…？？嘘でしょ？？」



『普段見れない素のケイト先輩が垣間見えたような気がして…ラッキー！みたいな？』




最初、スマホ見てる時のケイト先輩は素が垣間見えすぎて怖かったけどね。




ケイト「や…やだな〜"素のケイト先輩"って…！この、いつもの俺が素なのに！！」



『そうかもしれませんね。…でもいつでも素を出せる相手がいたら楽ですよね。』



ケイト「え、まぁ…うん？」



『ならもーっと先輩と仲良くなって、"気楽に話せる相手"になれるよう頑張ります！』



ケイト「………」



『…………』




ん？無言？気まずいぞ？？

陽キャなんだから話題を振ってくれぇ〜！！お願いだぁ！




ケイト「俺さ……」




あ、話続いた…？




ケイト「Aちゃんが彼女って間違えられた時、不思議と嫌じゃなかったんだよね。むしろ…少しドキドキしちゃった。…かも。」



『え？本当ですかっ！？』




まぁ、可愛い可愛い美少女の私が自分の彼女と間違われるなんてドキドキするしかないよね！！



でもここは謙遜しといた方がいいよね！



おばあちゃんが言ってた。褒められたらとりあえず謙遜しとけ。その方が可愛いって！




『ドキドキだなんて…こんな私にですか？』



ケイト「こんな私にって…Aちゃんだからだよ。…俺なんかの彼女って間違えられてごめんね。」



『俺なんかのって…"なんかの"ってなんですか！！先輩の彼女に間違えられるなんて人生神ってるじゃないですかっ！！いったい前世でどんな徳を積んだらそんなことあるんですかっ！！』



ケイト「………へ…？」




あ、引かれちゃったかも…。興奮しすぎた。




『ん"っ…ん"…先輩は優しくて、面白くて、カッコいい。空気も読めるし、おしゃれだし、カッコいいです！！…だから"俺なんて"なんか言わないでほしい！』



ケイト「ははっ…Aちゃん、カッコいいって二回言ってる！」




しょうがないだろ！カッコいいんだから！

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