SCP財団の一研究員の苦難

SCP財団とは？ ページ4

外の景色はカーテンに包まれて見えず、そもそも回り道をしているのか何度か曲がる方向が元の道に戻る方向だったりしながら、ようやく目的地に着いたらしい。
今度は出るように脅されて、それに従う。
ここで抵抗してもさっきの二の舞になることは確実だから。
白く無機質な部屋に案内され、先程の白衣の人と向かい合わせになる。
「君って、███████(S.C.P.)の就職希望者だったよね。」
「はあ？」
確かに、つい最近そういう話をしたことにはしたが、まだ面接すら受けていないし、そもそも書類すら出していない。
「君、財団に引き抜き採用って事になったから。幸運だねぇ。」
言っている意味がわからない。
そもそも、その企業にはまだ勤めてすらいないのに、どうして引き抜き採用だと言える？
それに財団ってなんだ？
「と、言うのは単なるフェイクだけど。財団に採用された理由は色々ある。君が出した論文はそのまま提出されると非常に困る事、情報隠蔽が簡単なこと。」
男は私を半ば無視するようにして、一方的に語りかける。
「ま、そもそも財団について何も知らないんじゃあその疑問も不思議じゃない。SCP財団は現代科学では証明できないような異常性を持つ物体、生物、現象を一般の目から遠ざけるべく活動をしている。我々の行動理念は三つ。まずは確保(Secure)。世界中をあらゆる方法で監視し、いち早く異常存在を確保(確認)する。次に収容(Contain)。確保した存在を一般に知られることがないように、適切な方法で仕舞い込む。最後に保護(Protect)。財団はそうした異常存在から一般市民を保護し、発展し続ける科学によってその異常性が解明されるまで異常存在を保護する。ここまではいいか？」
秘密警察的な、そういうものなのだろう。或いは現実的なヒーローか。
「君の身内の事件は知っているよ。あれは我々の責任と言っても過言じゃない。私が言える事、知っている事を交えて、真実を話そう。」
男は私の反応を無視してまた話し始めた。

SCP財団とは(本部) by Aelanna(作製年2014) https://scp-wiki.wikidot.com/about-the-scp-foundation
(日本支部) http://scp-jp.wikidot.com/about-the-scp-foundation
ブライト博士の人事ファイル by AdminBright (作成年2008) https://scp-wiki.wikidot.com/dr-bright-s-personnel-file

二択→←怪しい白衣の人

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