「ほら、私には」 ページ13
side神谷
『自分が分からないのは、
それだけ関心が無いって事だと思う、』
1つ1つ
答えていくAちゃん。
『何かあったのか、は。あったんだろうね。
何を思っているか、は。
今は香菜ちゃんに大事で、
[泣かせてごめん]って思ってる。』
かすかに笑う、その顔は
ひどく悲しいような、寂しい様な顔で。
表情で感情を読み取ることなんてここにいる誰もできなくて。ただ、見つめる。次の言葉を、思いを、多く聞けるように。心に留めておけるように。
『声優は、憧れてたから。多分それ以上の事は、今い言う事では無いから。
楽しいって思って、仕事してるよ。
ずっと画面の前で見ていた世界が、目の前に広がってるんだ、不思議で、美しい。』
目を輝かせていう君、小さな子供を見ている気分で。虹を見つけた子供を見ている気分でだった。
でも
『古い物が好きなのなんて、そんなに理由は無いんだけど(苦笑)
歴史が、見えるんだよね、』
目を細めてそう話す
『今まで辿ってきた過去が見られる
感じられる。
人は、自分が持っていない物に惹かれるって言うじゃない?
ほら、私には
昔の記憶は無いからさ。』
ッッ、
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澪(プロフ) - コメントありがとうございます!自分のペースで、気ままに頑張ります!(笑) (2017年3月9日 2時) (レス) id: 16cf7c9958 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ - とても面白いです!これからも頑張ってください! (2017年3月7日 21時) (レス) id: e7e3279450 (このIDを非表示/違反報告)
澪(プロフ) - 何かありましたら是非。 (2016年12月30日 17時) (レス) id: 16cf7c9958 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:澪@aiiro | 作成日時:2016年12月30日 12時