【バンドやろうぜ!】和風系バンド 【男主】

紅葉編‐2 ページ39

西「…………ここは?」


4人が目を覚ます。
近くには川が流れており、空は紫色で薄暗く満月が浮かんでいた……


荒「なにここ…私達さっきまでスタジオでリハしてたはずよね?
てか大河は?」


雨「…………」


猫「気絶してる…?
にしても……まるで魔界みたいだな……」


西「ドッキリにしては出来すぎな気ぃするし……
まさかホンマに魔界?」


荒「そ…そんなわけないじゃない‼」


「ヨクキタナ……ニンゲン…」


そんな会話をしているとどこからか声が聞こえてきた


猫・西・荒「‼」


猫「誰だ!」


「私ダ」


西「なっ…!?」


荒「き……ｷｬｧｧｧｧｧｧ‼
おおお…鬼!?」


現れたのは、赤鬼だった


「今カラ大事ナ話ヲスル。マズハソイツヲ起コセ」


そう言い鬼は雨宮を指差した


猫「あ…あぁ……起きろ大河」


雨「んっ…んん……ここはどこだ?」


西「ごめん大河。そのくだりもうええから」


雨「? 貴様等何を言っている?というかなんだこの赤い魔物は」


荒「あら?なんか大河口調違う?」


起きたのは大河ではなく大夜だった……


「ソレハ私ガ説明シヨウ。
見テノ通リ、私ハ赤鬼ダ。私ガオ前達を魔界ヘ呼ビ寄セタ……

私ハカツテコノ国ヲ友達ノ吸血鬼ト治メテイタ」


猫「なんで西洋の吸血鬼と妖怪の赤鬼が魔界を治めてるんだよ……」


「ダガアル日魔王ガ現レタ。
我等ハ魔力ヲ奪ワレテシマッタ………」


荒「それと私達が魔界に呼び寄せられたの何が関係あるのかしら?」


「イヤ…得ニ関係ハナイ」


西「ないの!?」


「ぶっちゃけ言うとー魔王とかどーでも良いわけぇー。
ハロウィンって何って感じー!ハロウィンって何!?なんで西洋の魔物達が楽しんで、日本の古い妖怪達は無縁なわけ!?
もうホント意味分かんなーい‼」


雨「…………帰るか」


猫・西・荒「さんせー」


そういって赤鬼の後ろを向く紅葉ご一行


「ちょ…待って!超待って‼」


西「いや、そういうオカマは一人で十分なんやけど」


荒「誰のことかしら?」


雨「くだらん……耳を貸すまでもない」


「あなた達は魔王を倒さないと元の世界に帰れないの‼
だから少し…ホントにすこーし私に協力してくれない?魔王を倒すまでに妖怪をすすめて少しでも生きやすい世の中にしたいの!

ついでに魔王の地位も奪いたいの‼」


猫「本音が出たな」


「お黙り‼さぁ行くわよlet魔王退治〜!!!」


こうして…紅葉と赤鬼の奇妙な魔王退治の旅が始まった……

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