悪女は許さない

26話 審査 ページ30

ー夜月sideー

”ドクン ドクン“

とうとう来ちゃったよ、加入審査の日…………！

夜月「落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け落ち着け(ry」

颯馬「黒崎、緊張しすぎて些か壊れ来ておるぞ………？！」

夜月「あ、紅月の加入審査ってかなり難しいって聞いてっ、お、俺なんかでいいのかって…。」

颯馬「何を言っておるのだ！黒崎はこの一週間、死にものぐるいで頑張ってきたではないか！」

夜月「そ、それはそうですけど………。」

確かにこの１週間、夢に出てくるまで踊り、歌ったけど………。

颯馬「だから安心せい。お前の実力は我が保証する。」

そう言い神崎先輩は、俺の頭を優しく撫でてくれた。

今のやり取りで大分緊張がほぐれてきた気がする。

今更何を思っても仕方ない！

もう本番なんだ！

自分にやれるだけのことをするだけ！


〜♬


課題曲はもう何百回と聞いてきたし、歌ってきた。

………あぁ、歌うのはやっぱり楽しい。

心も体も弾む。

アイドルになろうとか、ここに来るまで考えたことなかったけど、今なら思える。


俺は、アイドルになりたい――――


サイリウムの光を浴びて踊りたい、歌いたいんだ。

敬人…………いや、紅月のリーダー、蓮巳敬人先輩。

俺の思い、受け取ってください。

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