悪女は許さない

14話 目まぐるしい変化 ページ15

ーAsideー

鉄虎「だ、大丈夫ッスか？Aちゃん。」

A「うん………。何とか……………。」

2週間前までは普通のJKだったのに、今やアイドルのプロデューサーですよ？

そして転校してきてからわずか2週間で生徒会のメンバーですよ？

環境の変化目まぐるしすぎでしょ。←

A「今日は部活だよね………。」

鉄虎「そうッスけど、俺は流星隊のユニット練習で今日は部活に出れそうにないッス。」

A「分かった！大将に伝えておくね！」

鉄虎「ごめんなさいッス！ありがとうッス！また明日ッス〜！」

A「うん！バイバ〜イ！」

鉄虎くんと話して少しは元気になれた気がする。

A「部活、部活っと！」

空手は全くの初心者だけど、大将の丁寧かつ、熱心な指導のおかげで少しずつだが、上達している気がする。

A「失礼します！」

紅郎「おう、A。鉄はどうした？」

A「鉄虎くん、今日は流星隊の練習で部活に出られないそうです。」

紅郎「そうか。」

今日の部活の内容もいつもとそう大して変わらなかった。

紅郎「A。」

A「はい！」

紅郎「今日、誰かと一緒に帰る約束してるか？」

A「してないですけど？」

紅郎「もしよけりゃ、俺と帰らねぇか？」

えぇー？！

A「たっ、大将と？！」

紅郎「あぁ、嫌ならいいが。」

A「嫌じゃありません！」

むしろ嬉しいです！←

私はこの2週間で大将に憧れると同時に、好意を持っていた。

紅郎「それならよかった。こんな時間に、Aみたいな女の子一人で帰るなんて危ねぇからよ。」

A「こんな時間って…………。」

まだ7時ですが？←

学院から家までは大体30分はかかる。

いつもは少し長く感じる道のりも、大将と帰っていると短く感じた。

紅郎「A。」

A「どうしましたか？」

紅郎「俺はお前のことが





好きだ。」

え？

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