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櫻井A 43歳 ポートマフィア所属教育教育係
二丁拳銃使いの女性、異能力は「人魚姫」。
昔は遊撃隊の最前線で戦っていたものの、ある事件を境に現在は、持ち前の能力を活かして教育係としての生活を送っている。子供の頃からポートマフィアに所属し、彼女に育てられた者は、ほとんどが彼女を母として慕っている。
ある事件の影響で彼女は異能の毒の病に侵されており、寿命もじきに尽きるだろうとされている。
自宅は200坪という広さに加え、和風の屋敷が建てられている。庭も和風仕様。自宅にいるときは灰色の着物を好んで着ている。探偵社とポートマフィアの憩いの場にもなっているらしい。
両親は異能特務課のエージェント。本来なら相容れない関係だが、彼らの計らいによって彼女は現在までマフィアとして活動している。それには決して誰にも話してはならない、最悪な過去が関係していた。
櫻井Aは善にも悪にもなれる女性だった。
小学校では文を極め、中学校に入る頃には武も極め、文字通り文武両道の秀才へと成長する。故に秀才の友人も凡人の友人も少なかった彼女だが、そんな彼女相手に友人になろうと話しかけてくれた者がいた。
どちらでもない友人と語らう時間は実に心地がよく、故に彼は彼女の逆鱗に触れる存在となり、彼女の奥底に眠る本性を引き出す鍵へと変貌してしまう。
中学二年、彼女を妬む者によって友人は昏睡した。それに激怒した彼女はハサミで生徒たちを半殺しにし、学校中の窓ガラスや部品などを壊していくという悲しい事件が起きる。泣きながら笑みを浮かべていた彼女の姿は国内で放送され、その悪性に目を付けたポートマフィアの構成員に誘拐されてしまった。
彼女は殺すことを強制され、無害の民を殺した。それがトリガーとなり、人を殺すことに快感を覚え、幼い身で構成員を皆殺しにしてしまう。
最早引き返せない人生。これに嘆いた両親は異能特務課に頭を下げ、彼女が罪人である許しを求めた。
現在も彼女は、誰にも認知されない犯罪者として、悪性に従い、人を殺し続けている。
そんな彼女にも人並みの感情はあった。
息子への愛情、街を護りたい善性。
前述通り、彼女は善にも悪にもなれた半端者だ。
もし先の事件さえ起こらなければ、彼女は敦や鏡花と同じ道を歩めたのかもしれないが、彼女は後悔していない。
先の事件があったからこそ、最愛の息子と出会えたのだから。
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作者名:琲世 | 作成日時:2022年11月25日 11時